小学校の家庭訪問 どんなお茶菓子を用意する?先生の座る位置は?覚えておきたい家庭訪問でお招きする側のマナー
家庭訪問は親が知らない子供の学校での様子を教えてもらえたり、大切な子供がお世話になっている先生がどんな方なのか知ることが出来る貴重な機会。
ところが、担任の先生は一日に生徒のおうちを何件か回らなくてはいけないので、時間があまりありません。
そこで、どんな質問をすればよいのか、またおもてなしはどうすればよいのか、気になる家庭訪問のマナーや質問に関してまとめてみました。
家庭訪問で用意しておきたいお茶やお茶菓子は?
実は、家庭訪問の際にお茶は基本的には出さない方が◎。
先生が来てから丁寧にお茶を淹れるとそれだけで時間がかかってしまううえに、先生は一日に何件も生徒の家を回るのでトイレの心配もあります。
また学校からの案内に、お茶やお茶菓子を遠慮する旨が書かれている場合もあるので、あれこれ準備をする前に、家庭訪問のお知らせをしっかりチェックしておきましょう。
先生としてはお茶やお菓子をいただくよりも、限られた時間で少しでも色々なことを話し合いたいはず。
例えば和室にご案内してキッチンにお茶を淹れに行ってはそれだけで時間がかかってしまいます。
そのような場合はあらかじめ、麦茶やのボトルやペットボトルのお茶を部屋に用意しておき、その場でグラスに入れてお出ししましょう。
また、若い先生だから珈琲がいいかもしれないと、気を回す必要もありません。
珈琲は砂糖やミルクが必要になる場合もあるし、苦手な方もいます。
同じくお菓子の用意も必要ありません。
お茶やお菓子を遠慮するお知らせをもらっている場合に、何も出さなかったからといって、印象が悪くなることはありません。
しかし、どうしてもお茶とお菓子を出したい場合は、お茶に合うような一口で食べやすいお菓子を用意しましょう。
豪華なケーキなどは必要ありません。
一日歩き回ったり、話し合ったり家庭訪問はとても疲れるもの。
そのため、栄養ドリンクを帰り際に一本お渡しするのも良いかもしれません。
ただし、先生が断ったら無理に持たせようとしないように気をつけて。
家庭訪問の事前の準備は? どんな服装でいればいい?
お知らせに玄関先だけと書かれていても、一応家の中も片付けておきましょう。
子供の部屋を見せてもらいたいと言われる場合や、何件も回っているとトイレをお借りしたいと言われる場合もあります。
そう言われて慌てないように、家の中をきれいにしておきましょう。
また、玄関に置けるようならイスを置いておくのも◎。
服装はだらしなく見えなければそれほど気にすることはありません。
先生がスーツで来るからと言って、自分もスーツを着ていたら、働いているママで家庭訪問があるので早めに帰って来たなどの場合をのぞいて、逆に不自然です。
休日に近所に出かけるような格好でよいでしょう。
先生が家庭訪問に来たらどのように挨拶する?座る位置は?
まず挨拶ですが、これはもう手短に済ませること。
各家庭の持ち時間はだいたい10~15分程度です。
そのため、玄関で長々と挨拶したり、前置きを長くしないでサッと本題に入ることが大切です。
そして先生に座っていただく位置ですが、
● 床の間のある部屋…床の間の前。
● 床の間がない部屋…入り口から遠い場所。
● 洋室…長椅子と肘掛け椅子の場合は長椅子をすすめる。
色々なタイプのソファがある場合は一番大きいソファが上席になるのでそちらをすすめる。
● 座布団の表…座布団の中央にしめ糸と呼ばれる中央に縫い付けられている糸の房ある方が表になります。
● 座布団の正面…座布団の縫い目のない輪となっている箇所が正面になるので、縫い目のない箇所をお客様の膝頭がくるように置きます。
座布団カバーをかけるときは、ファスナーが後ろ側にくるように。
など、これは家庭訪問以外の来客の際にも覚えておきたいおもてなしマナーです。
先生は家庭訪問で家庭の何を見ている?チェックポイントは?
こちらが先生のことや子供の学校の様子を知りたいように、先生だって生徒の家庭での様子や家庭環境を知るために訪問をしています。
先生が確認したいことを答えることも大切。
そこで先生が気にするポイントをまとめてみると、
● 通学路に関して
どんな道を歩いて学校に通っているのか、これは先生が実際に歩いて来るので、先生から見て気になることがあれば話してもらえます。
実は、家庭訪問の目的のうち、通学路のチェックはかなりの割合を占めているそう。
特に最近は物騒な事件が多いので、通学路周辺の安全チェックをされているそうです。
また、学校で何か起きておうちに生徒を送って行かなくてはならないときや、インフルエンザなどで学級閉鎖になった際、先生が各家庭を訪問することもあるので、そんなとき迷わずに行くことができるようにする、家庭訪問はいわば各家庭への道のりを確認しておく練習でもあるとか。
先生って本当に大変ですね。
● 生徒の家庭環境やおうちでの様子
家族構成や、お子様がおうちに帰ったあとどのように過ごしているのか。
何時に寝ているのか、朝はすぐに起きられるのか、勉強はしているのか、休日の過ごし方や、食べ物の好き嫌い、習い事をしているのか、どんな友達と遊んでいるのかなど、先生が見ることのできない時間の過ごし方など。
● 生徒の性格
家庭訪問はまだ担任になってわずかな期間の頃に行うので、大勢いる生徒一人一人の個性を先生だって完全に掴みきれていません。
子供たちのことをしっかりと理解するために、お子様の性格や好きなこと、得意としていること、食べ物の好き嫌いなど、先生だって聞きたいことはいっぱいあります。
● 問題行動がある場合の相談
例えば忘れ物が多かったり、授業中に歩き回ったりなどの問題行動が多い場合など、先生と保護者でこれからどのように対処すれば良いのか話し合いをします。
このような内容を聞かれる場合があるので、あらかじめ答えられるようにしておくと良いでしょう。
家庭訪問でどんなことを聞けばいい? 会話のポイントは?
普段、学校ではどうしているのか気になることがあっても、いざ家庭訪問で先生が来ても聞くのを忘れてしまうこともあります。
そんなことにならないように、新学期が始まったら先生に聞きたいことや相談したいことを思いついたときにメモしておきましょう。
そして、先生に聞くときのポイントとしては、
● 先生に相談したいことや尋ねたいこと
担任の先生だけではなく学校自体に要望がある場合も家庭訪問は絶好の機会なのでぜひ。
ただし、我が子を学芸会の主役にしてとか、体育館に床暖房を入れて欲しいとか、無理難題を押し付けてはいけません。
● 授業中の子供の態度
おしゃべりが多い子だったり、集中力に欠けている子だったり、勉強が嫌いな子だったりすると、授業中にも先生の話を聞かずに隣の子とおしゃべりばかりしていたり、授業に集中していなかったりする場合もあります。
そんなことはないか、先生に授業中の子供の態度を聞いておきましょう。
● お友達のこと おうちに連れてくる子以外にどんな子と仲良くしているのか、トラブルはないか、からかわれやすいか、それとも逆にお友達をからかったりしていないかなど、友達との関係を聞いてみましょう。
● 授業以外の時間の過ごし方
休み時間にお友達と積極的に遊んでいるか、給食のときに嫌いな物を残したり、食べるのが遅かったり、食べている最中にふざけたりしていないか、掃除はきちんとするか、挨拶はちゃんとしているかなど生活態度も含めて子供がどのように学校で過ごしているのか聞くことも大切です。
おわりに
家庭訪問は普段自分たちが知ることができない学校での子供の生活ぶりを知るための良い機会、そして親から見た子供のイメージと先生から見た生徒のイメージが違うこともあります。
うちの子は長男だから責任感が強いと親が思っていても、先生から見たら掃除当番をさぼったり、面倒な作業をお友達に押し付けたりしていたりすることがあったり、また親から見て消極的な子で話下手で困ると思っていても、学校では授業中によく発言したりリーダーシップを発揮してクラスを上手くまとめていたりなど、そんな親も先生もお互いが知らない子供の一面を知るよい機会でもあります。
また、問題がある場合は、お互いにこれからどのように注意をしたりサポートしたりすれば良いのかも話し合えるので、是非この貴重な時間を有意義に使いましょう。
- この記事の先輩ママ:
- ゆか
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- 東京在住でお出かけ大好き♪ イラスト、ライターのお仕事をしながら、ママたちに役立つ情報を集めています。ママたちの毎日が今よりもっと充実するためのお手伝いができれば嬉しいです!
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