「成長期に伸びる仕組み」を中心に、「成長と栄養」の関係、「成長と睡眠の関係」などなど、
スクスクのっぽくんに寄せられるご質問を紹介します。
子供の成長とカルシウムの関係は?カルシウムを摂らせるにはどうしたら?
子供がカルシウムを多く含む食べ物をあまり食べようとしません。カルシウムが不足すると成長に影響しますか?
- 監修:管理栄養士 磯村優貴恵
健やかな成長にとって、カルシウムは欠かせない存在です
子供の成長期に不足しがちなカルシウム摂取でお悩みの親御さん達はとても多いですね。特に子供達の好き嫌いや少食は、多くの方がつまずく問題です。
このページでは、カルシウムはなぜ摂らなければいけないのか、成長との関係、そして摂るためにおすすめの食品についてご紹介していきます。
カルシウムと成長の関係
まず、カルシウムの働きについてご紹介します。
カルシウムはミネラルの一種で、
・骨や歯の成分になる
・神経細胞で情報の伝達をする
・筋肉の収縮に関与
など、私たちの体の土台に欠かせない大切な役割を担っています。
また、体には多くのミネラルが存在しますが、カルシウムは私たちの体内に存在するミネラルの中で最も多く、体重の1~2%の重さを占めています。
そして、体内に存在するカルシウムの98%が骨に、残りの2%が歯や血液、細胞に含まれています。成長期におけるカルシウムの必要性
「成長する」=「骨が成長する」ということです。
子供の骨には、両端に骨端線(別名:成長線)と呼ばれる軟骨があり、この骨端線が成長することにより、大きくなっていきます。
しかし、残念なことに大人になるとこの骨端線は固い骨になってしまい、完全な固い骨になった後は基本的には成長することはありません。
個人差はありますが、男子の場合17〜18歳歳前後、女子の場合15〜16歳前後で成長はストップすると言われています。
成長期は限られていますので、1日1日を大切に過ごしていく必要があります。
骨の成長と栄養素
骨の成長に関わる相関図でも詳しくご紹介していますが、骨の成長のために特に重要な栄養素は、カルシウム・マグネシウム・ビタミンD・たんぱく質です。
しかし、これらの栄養素のなかで大幅に不足しているのがカルシウム。
厚生労働省より発表されている「日本人の食事摂取基準(2015年版)」の12~14歳では、1日のカルシウム摂取量を男子1,000mg、女子800mgとしているのに対し、実際の摂取量は男子667mg 、女子607mgとなっており、200mg〜300mg前後不足していることがわかります。
この数字はあくまでも平均ですので、普段から牛乳を飲まない、野菜を食べない、小魚を食べないなど栄養バランスが偏っているお子様の場合、さらにカルシウムが不足している可能性があります。
カルシウムの推奨量(mg/日)性別/年齢(歳) | 1~2 | 3~5 | 6~7 | 8~9 | 10~11 | 12~14 | 15~17 | 18~29 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
男の子 | 450 | 600 | 600 | 650 | 700 | 1000 | 800 | 800 |
女の子 | 400 | 550 | 550 | 750 | 750 | 800 | 650 | 650 |
最大骨量(ピークボーンマス)までにカルシウム貯金を
また、カルシウムはいつまでも蓄え続けることができる成分ではありません。
最大骨量(ピークボーンマス)という言葉をご存知でしょうか?
最大骨量(ピークボーンマス)とは、骨の密度が最大であることを指し、20歳頃にピークを迎えます。ピークを迎えてから40歳頃まではカルシウムをしっかり摂ることで骨量を維持することができるのですが、以降は減少していってしまうため、減少を緩やかにしていくことしかできません。
つまり、最大骨量(ピークボーンマス)を迎えるまでにいかに骨密度を高められるかが将来の健康にとって重要なポイントとなります。
成長にとってだけでなく、将来の身体のためにも成長期のカルシウム摂取は非常に大切だといえます。
カルシウムが不足するとどうなる?
カルシウムが不足すると、不足分を補うために骨中から溶け出してしまいます。
カルシウム不足によってすぐに体調に変化がでるわけではありませんが、じわじわと骨から溶け出してしまうため、結果として骨密度の減少に繋がります。
カルシウムは、小腸からの吸収率が悪いことに加えて、一度に体内に吸収できる量が限られているので、毎日継続的に補うことが大切です。
カルシウムを摂らせるにはどんな食品がいい?
カルシウムが豊富な食品は、以下のようなものがあります。
<カルシウムが豊富な食品>
・乳製品(牛乳、ヨーグルト、チーズなど)
・海産物(わかめ、しらす干し、ワカサギ、干しえび、うなぎなど)
・野菜(小松菜、切干大根、大根菜、野沢菜、チンゲン菜など)
・大豆製品、ごま(豆腐、油揚げ、納豆、ごまなど)
煮干し等の小魚を筆頭にした魚類、牛乳やチーズ等の乳製品については、カルシウムが多く含まれる食べ物ではあるのですが、子供達が嫌いだったりあまり食べてくれないという声は、私たちの元にも多数寄せられています。
子供達に好き嫌いが多い場合、例えば、木綿豆腐、エビ、ひじき等、カルシウムを多く含み、かつ子供達が好きな食べ物を探してみましょう。また、魚類、乳製品をうまく調理して子供の好きな味にアレンジする方法もあるかと思います。
また、少食のお子様は、どうしても毎日食べられる量から考えると必要な栄養素をバランス良く摂りづらいため、なるだけ少量でも栄養バランスを考えたレシピを心がけていきたいものです。
そんな栄養摂取でお悩みの方には、子供達が進んで食べられるような形状で、サプリメントをご利用されることも一つの方法として有効であると思います。
自分からすすんで食べ、毎日欠かさずきちんと摂取することが大切ですので、子供がおやつ感覚で美味しく食べられるものも良いでしょう。
特にカルシウムは食材によって吸収率がバラバラで安定して摂るのが難しい栄養素です。カルシウムをはじめ、マグネシウム・ビタミンD等の栄養素をバランスよく配合した栄養機能食品カルシウムグミをおやつ代わりに活用するのもおすすめです。
カルシウムグミは無料サンプルをプレゼントしておりますので、まずはお気軽にお試しくださいませ。
成長に必要な栄養素を、低カロリーでバランスよく配合してありますので、普段の食事プラスアルファとして、ご利用下さい。
→【無料プレゼント】子供たちの大切な成長期をサポート!「カルシウムグミ」
身体的な健康や成長だけでなく、「食事をきちんとかつ楽しく食べる」「毎日の生活習慣の一部をきちんとこなす」ことで精神的な安定や成長も期待出来るので、是非毎日継続してカルシウムをはじめとした栄養素を摂取することをおすすめ致します。