連載:年間行事のお役立ち情報
今回のテーマ
もうすぐ「入梅」!「梅雨入り」と意味が違うって本当?
入梅っていったいなに?
入梅とは、「雑節」という節分や八十八夜などの季節の移り変わりの目安になる特別な日の一つにあたり、梅雨(つゆ)の季節にはいることを指します。芒種(ぼうしゅ)から数えて6日目頃の、最初の「壬(みずのえ)」の日を入梅としています。
壬(みずのえ)とは、陰陽五行説における水性の陽にあたり、水に縁が深いということからこの日を入梅の目安として選んだと言われています。だいたい毎年6月11日頃になり、2016年の入梅は6月10日になります。
つまり、気象庁が発表する、データに基づく実際の梅雨入りとは意味が異なり、あくまでも「入梅」とは暦の上での梅雨入りの目安の日となっているのです。
そして入梅から30日間が、暦の上で梅雨の期間にあたります。
なぜ暦の上で入梅が必要だったの?
なぜ、実際の梅雨入りとは違うのにわざわざ入梅の日というものが決められているのでしょうか。それは昔は農業に携わる人々にとって田植えの日を決める上で梅雨の期間を知ることは、農作物の出来高を良い物とするためにも、とても大切なことだったからです。
しかし、やはり地域により梅雨に入る時期も異なったり、さらに現在では気象データから梅雨入りの時期も予想できたりするので、今では気象庁が発表する梅雨入りが田植えの日を決めるうえでの目安となっています。
入梅はもう使われていない?
では、入梅という言葉はもうほどんど使われないのかというと、手紙の中にしっかりと残っています。6月にいただく手紙の冒頭で「入梅の候」という文字を目にしたことはありませんか? やわらかで美しい表現のため、是非この時期の手紙に使ってみたい言葉ですよね。
しかし、ここで一つ注意点があります。これら冒頭の季節の挨拶文には、相手の安否を気遣う意味が含まれているのです。
そのため、暦の上では入梅を迎えても、手紙を出す相手の住んでいる場所が梅雨入りをしていなければ「入梅の候」は使わない方が良いでしょう。
毎日たまっていく洗濯物の山を見て「早く梅雨があけてくれないかな」とため息を吐いたり、お出かけも雨の場合を考慮しながら計画を立てたりと何かと大変な梅雨の時期ですが、お子様と一緒に毎日楽しく過ごしましょう♪
- この記事の先輩ママ:
- ゆか
- プロフィール:
- 東京在住でお出かけ大好き♪ イラスト、ライターのお仕事をしながら、ママたちに役立つ情報を集めています。ママたちの毎日が今よりもっと充実するためのお手伝いができれば嬉しいです!
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