齋藤仁志プロフィール
1986年、栃木県生まれ。栃木県立鹿沼高校、筑波大学を卒業。2008年には、北京オリンピックの短距離日本代表選手に選出。2009年、ベルリン世界陸上選手権において200mに出場。2011年の大邱世界陸上選手権では200mで自身初の準決勝進出を果たし、4×100mリレーでも日本のアンカーを務めた。2015年4月より、筑波大学大学院に在籍。
浪人中の気合いが生んだ、自己ベスト更新
- のっぽくん
- 大学受験の浪人も経験された齋藤さんですが、先ほどのお母さんの説得とは裏腹に、その最中に大会に出場したこともあったのだとか。
- 齋藤さん
- 1年間勉強づくしというのは正直厳しかったので、「少しだけでいいから、陸上をやらせてほしい」と、4〜5月の1ヶ月だけ時間をもらったんです。その機会を使ってシニアの県大会に出たんですが、なぜか優勝をしてしまって(笑)。しかも、自己ベストを出した上に、その記録が全国大会の標準記録を突破していたんです。それで、全国大会は6月下旬だけど、一応出てみようかということになって、「もう1ヶ月月延長して、そこまではやらせてくれ」と再度親に頼み込んで、陸上の練習をして、一方で予備校にもしっかり通って勉強をしました。すると、6月の全国大会のはじめての試合で優勝してしまって。すごかったですよ、次の日の親の対応。「……次、試合はいつなの?」と手のひらを返したようでしたから(笑)。
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- のっぽくん
- でも、陸上を理解してくれるきっかけになった、と。
- 齋藤さん
- やっぱり親は協力的になってくれましたよね。以前から、見えないところで私のフォローをしてくれていたとは思うんですが、そのときばかりはあからさまにアスリートの食事の本が本棚に並ぶようになったりしましたから(笑)。それにしても、僕にとってあの3ヶ月間は本当に大きかったですね。練習をして、勉強もして、一番忙しかった時期かもしれません。
インタビュー目次
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