- ライター:横山かおり
幼児の便秘解消法!(1歳・2歳・3歳)食べ物・マッサージはこれが効く!
悩める幼児期の便秘…原因は?いったいどうしたら?
育児をしている中でよく聞く悩みが「子どもの便秘」。幼児の便秘は決して珍しいことではありません。小さいからだの中で排出がしきれていないと、とても苦しいはずですよね。小さなお子さんだとうまく言葉にできないこともよくあります。
そこで今回は、幼児の便秘の原因や解消法などをご紹介していきます。
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便秘はなぜ起こる? 幼児の便秘の原因
そもそも便秘はなぜ起きるのでしょうか?食事の内容や生活習慣など原因は様々ですが、まれに先天性の病気が原因の場合があります。
先天性の病気の場合
・ ヒルシュスプリング病
生まれつき直腸や肛門の神経節細胞が欠けている病気。ほとんどの人が手術で治ります。
・ 鎖肛(さこう)
直腸や肛門の生まれつきの奇形により、排便がうまくできない病気。
これらは幼児の便秘の原因でよくある先天性の病気です。上記以外にも腸や肛門、消化器、ホルモン、神経などの病気によって起きる場合もあります。
また病気ではなく、体質や生活習慣が原因で起こる便秘もあります。 腸の働きが鈍くなったり、過敏になりすぎたりしても便秘の原因となります。
さらに、便秘が悪化してしまうと肛門が切れて痛みが伴うこともあり、排出することに抵抗がでてしまい悪循環となることも。悪化しないための対策もしっかりと行うようにしましょう。
便秘の判断目安は? こんな症状に注意
便秘が疑われるようでしたら、まず病院に行って相談してみましょう。 「便秘症」の診断方法としては、まず問診です。問診は便の回数やかたさ、状態などを聞かれます。保護者はしっかりと便の状態や頻度を把握しておくようにしましょう。場合によってはレントゲンや超音波検査を行うこともあります。 便秘症の定義としては以下のものがあげられます。
・ 便が1週間に3回未満
・ 5日以上出ない日が続く
・ 便をするときに痛がったり苦しんだりする
これらがひとつでも当てはまれば、便秘の可能性があるので注意が必要です。
またウサギのようなコロコロうんちや、少量のやわらかい便が一日に何度も出る場合も注意が必要です。腸に便がたまりすぎて、もれでている可能性があるのです。これらも便秘による症状の可能性が高いため、「小さくてもうんちが出ているから大丈夫」と思わないようにしましょう。
腹痛も!? 便秘が続くことのリスク
便秘を放置しておくとどうなってしまうのでしょうか? なんと便失禁や巨大結腸症という、恐ろしい病気を引き起こしてしまう可能性があります。
便失禁とは、強度な便秘により便秘と下痢を繰り返したり、かかった腹圧でガスと一緒に便がもれてしまったりする病気です。
巨大結腸症とは、腸が巨大化してしまいおなかがふくれあがり、腹痛や嘔吐をともないます。いずれも便秘を放置しすぎると起こりうる得る病気なので、たかが便秘・・・などと思わないように、何か異変を感じたら必ず病院へ行くようにしましょう。
便秘を解消するための方法
便秘解消法にはさまざまな方法があります。
*生活習慣の改善
生活習慣を改善することで便のリズムもつくりやすくすることができます。 早寝早起き、バランスがとれた3食の食事、そして運動です。からだを動かすことで腸の働きもよくできますよ。
自宅でできる簡単な運動としては、ひざを抱えて丸くなり、前後にコロコロと動くだけで腹筋運動にもなり、便秘解消につながります。
* 食習慣の改善
人にもよりますが、食習慣を見直すだけで便秘が改善することもよくあります。 まずは水分をよく摂ること。不必要にあげることはありませんが、汗などで水分が不足していると便秘が起きやすくなります。食事の内容としては、食物繊維をふくむ食材をよく食べること。野菜、海藻、イモ類、豆類、くだものなどを積極的にとるようにしましょう。
また、腸内環境を整える乳酸菌の摂取もおすすめです。ヨーグルトや乳酸菌飲料など、現在はたくさんの乳酸菌食品が販売されていますので、効率良く手軽に摂取していきましょう。
乳酸菌や食物繊維がはいった、子供向け青汁「こどもフルーツ青汁」もおすすめです。
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* おなかマッサージ
便秘解消のためにマッサージをすることもあります。マッサージをするときはあおむけで、ひざを曲げるようにします。 おへそのまわりを時計回りに「の」の字を書くようにマッサージしてあげます。 お風呂あがりや寝る前など、毎日の習慣にしてあげるといいでしょう。ガス抜きにも効果的ですよ。
* 綿棒で刺激
赤ちゃんの便秘でよく使われる方法ですが、幼児でしたら有効な場合もあります。 綿棒の先2センチくらいにベビーオイルやオリーブオイルを塗り、おしりの穴からオイルが塗ってある部分を差し込みます。そのまま円をかくように肛門を広げる感覚で綿棒を動かします。お尻を刺激してあげることで、つまっている便の排出を促すことができます。
こんなときは病院へ
自宅で色々試してみても便秘が改善しない場合、5日以上便が出ていない場合は病院へ行きましょう。
また5日以上経っていなくても子どもが腹痛を訴えたり、便をするときに痛がったりするときも速やかに病院へ。
病院ではその子に合った薬などを処方してくれます。麦芽糖でつくられているマルツエキスや、刺激の少ない酸化マグネシウムなど、薬といっても強いものではないので安心して飲ませることができます。
「たかが便秘」と思っても、大きな病気が潜んでいるかもしれませんよ。 子どもの便の様子や頻度、状態をこまめにチェックするようにしていきたいですね。
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※本コーナーは医師、管理栄養士、保育士など各分野の専門家に監修をいただいております。ただし、幼児期の発達・発育状態、心理状態には個人差がございますので、全てのお子様への該当を保証するものではございません。
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