俵万智プロフィール
早稲田大学卒業後、国語教諭として高校に勤務。1987年に第一歌集『サラダ記念日』を出版、大ベストセラーになる。2003年に男児を出産。『プーさんの鼻』、『たんぽぽの日々』、『かーかん、はあい』など、子育ての日々を綴った歌集やエッセイは、多くの母親たちの共感を集めている。
「衣服のように、言葉も着替えてみよう」
- のっぽくん
- 子どもの言葉遣いが気になります。「ウザ」、「KY」など、乱暴な言葉が多いです。もう少し綺麗な言葉を使ってほしいのですが…。
- 俵さん
よく乱暴な言葉を気にされる方がいらっしゃいますが、そういう言葉を使うのは、楽しいというか、言葉で遊んでいる感覚もあるような気がします。乱暴な言葉をわざと使うのは、それが乱暴だと分かっているということなので、ある意味、丁寧な言葉も知っているという面もあると思うんです。少し長い目で見てもいいんじゃないかな。色々な言葉を使いたがるのは決して悪いことではないと思いますね。
- のっぽくん
- お友達同士だと、特に今どきの言葉を使いたいものなんでしょうね。
- 俵さん
ただ、言葉も、時や場面によって、上手に「着替え」ができればよりいいかなと思います。例えば、仲間うちではジーパンをはいて遊んでいても、目上の人と会う時や結婚式に行く時には服装を変えますよね。そんな風に、言葉を着替えられることは豊かなことだと思うので、子供には、「いつでもジーパンでいい訳ではないんだよ」と伝えられるとよいのではないでしょうか。
- のっぽくん
- 「言葉を着替える」って素敵な表現ですね。
- 俵さん
ジーンズをはいているのは子供たちなりのファッションだから、それを全否定する必要はないと思うんです。でも結婚式にその格好はダメでしょ、と親が伝えるのは必要だと思いますね。
インタビュー目次
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