飯沼誠司プロフィール
1974年、東京都生まれ。大学時代にライフセービングに目覚め、卒業後には花形種目であるアイアンマンレースのワールドシリーズに日本代表として選出、日本人ライフセ-バーとしては初めてのプロ契約を果たす。以降、全日本選手権アイアンマンレースを5連覇するなど数々の偉業を達成。2006年からは「館山サーフクラブ」を自ら立ち上げ、水難救助の第一線で活躍している。
ライフセービングの厳しさを伝える指導を
- のっぽくん
- 「環境」というキーワードは、これまでの飯沼さんの活動に共通する言葉ですね。
- 飯沼さん
- 「確かにそうかもしれません。環境づくりをどうするかということは、卒業後にプロになってからもかなり意識してきましたね。というのも、どんなに忙しくても、自分が興味のある分野に集中できる環境さえつくってしまえば、勉強をしながらでも、仕事をしながらでも練習はできてしまうんです。 実際、ライフセーバーとして活躍する人のなかには、会社にも活動を理解してもらって、世界大会のために10日間もの休みをもらっている人もいます。もちろん、簡単なことではないですけど、自分ががんばっている姿をしっかり周りに見せられれば、自然と理解してくれるようになりますし、積極的に協力もしてもらえるようになる。やはり、自分の努力次第なんですよね。」
- のっぽくん
- 現在飯沼さんは、ライフセービングのユース日本代表の監督も務めていますが、やはり指導のなかでも環境づくりは意識されているんですか?
- 飯沼さん
- 「ユースは16歳から19歳のカテゴリーで、強化選手のなかにはまだ中学生の選手もいる。当然彼らはまだ若いですから、悩んだり失敗することも多いと思うんです。それをフォローする意味でも、練習環境はもちろん、生活環境、食環境についてもしっかり指導をしていますね。 あと、指導で大切にしているのは、ライフセービングの厳しさを伝えること。ライフセービングでは大きな事故に出会うことも多いですし、さらに言えば自分の力不足で目の前の溺者を助けられなかったということもあり得ない話ではない。後輩たちにはそういう辛い想いをしてもらいたくないので、そのあたりのことはやっぱり厳しく指導していますね。」
インタビュー目次
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