セルジオ越後プロフィール
1945年、ブラジル・サンパウロ市生まれの日系2世。 18歳で名門コリンチャンスとプロ契約。ブラジル代表候補に選ばれたこともある。1972年に来日し、日本リーグで活躍。子供を対象にした「サッカー教室」を全国で行い、これまで延べ50万人以上の子供たちと触れ合ってきた。TV朝日のサッカー解説者としても活躍中。
「家庭の教育で大事なこと」
- のっぽくん
- ここまでは主に社会教育について話をお聞きしました。では、家庭で大事なことは何だと思いますか?
- セルジオさん
「家庭での教育は本当に大事です。学校で授業を受けている時間と、家にいる時間、どっちが長いかを考えたら、学校ってすごく小さいものですよ。
ぜひやって欲しいのが、家族がそろって1年間の目標を立てる会議をすること。勉強をやるにしても、スポーツをやるにしても、親と子が同じ目標を持つことが大事。
たとえばサッカークラブでよくあるのが、指導者が熱心に指導しようと朝練を始め、子供もその気になっているのに、親が『そんなつもりで預けたんじゃない』となること。これでは子供が親と指導者の間で、板ばさみになってしまう。みんなが同じ方向を向かなかったら、いい人材が育つわけがない」
- のっぽくん
- 子育てしているお母さん、お父さんにアドバイスするならどんなことでしょうか?
- セルジオさん
「もっと子供を放っておいて、自分たち大人の面倒を見ましょう。もっと大人が教育される時間が必要です」
- のっぽくん
- 具体的にはどんなことでしょうか?
- セルジオさん
「自分たちがいい顔をするために、子供たちを抑えることは止めましょう。まわりから文句を言われないようにするために、子供社会を犠牲にしている人が多いように思います。
子供が外で泣き出したとき、昔だったら親は泣きっぱなしにさせておいたものです。子供がかまって欲しくて泣いていることを知っているから。でも今は、まわりからの目を気にして、泣き止ませようと『あれを買ってあげるから』とか、すぐ機嫌を取ってしまう。
今は子供の方が頭が良くて、大人の扱い方をよく知っていますよ(笑)」
インタビュー目次
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