品村敏明
日本人として初めてドイツにサッカー留学を果たし、帰国後は読売サッカークラブでプロ選手として活躍。引退後は日本サッカー協会にて、長年にわたり少年サッカーの育成委員やU12日本選抜監督などを務めた。
見守ること、待つことが、子供を伸ばす一番の方法
- のっぽくん
- “自分で考える力”や“想像力”がスポーツをする上で不可欠な要素というお話でしたが、子供の力を伸ばすために、大人ができることは何でしょうか?
- 品村さん
子供をもっと自由に遊ばせることが必要だと思います。工夫したり、想像したりという遊びの過程が自然と考える力を育て、それが大人になった時の生活の基盤になります。自立した大人になるには、遊びの経験が不可欠だと思います。
- のっぽくん
- 今の子供たちは学校や習い事が忙しくて、昔に比べると自由に遊ぶ時間が減っているかもしれません。子供の将来のことを考えると、もっと遊ぶ時間を作ってあげたいですね。
- 品村さん
スポーツの練習でも同じです。試合に勝つことだけに焦点を当てず、技術的なトレーニングよりもまずは遊びの感覚でサッカーを楽しんで、自由な発想を育ててほしい。そのためには、指導者はあまり細かな指導はせずに、子供自身に考える機会を与えてあげるべきだと思います。その結果試合に負けてしまったら、失敗の原因を一緒に考えてあげる。やり方を細かく教えるのではなく、見守ること、待つことが子供の力を伸ばす一番の方法です。
- のっぽくん
- 子供のためを思うと、つい手取り足取り教えてしまいがちですが、“見守ること”や“待つこと”が本当はとても大切なんですね。今回のインタビューでは、スポーツに限らず、子育ての様々なヒントをいただきました。品村監督、お忙しい中ありがとうございました!
インタビュー目次
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