「成長期に伸びる仕組み」を中心に、「成長と栄養」の関係、「成長と睡眠の関係」などなど、
スクスクのっぽくんに寄せられるご質問を紹介します。
「夫婦喧嘩」は子供の成長を妨げてしまいますか?
「夫婦喧嘩」は子供の成長を妨げてしまいますか?
- 監修:医師(内科医) 成田亜希子 先生
夫婦喧嘩が多い場合、子供はストレスを感じてしまい「成長ホルモンの分泌」に影響を与えてしまう場合があります。
※成長ホルモンの分泌への影響については、こちらの記事もあわせてお読みください。
愛情に関するQ&A:子供への愛情と身長の関係
また、両親が争っている姿や環境は、お子様にとって「身の危険」や「不安因子」の感情を植え付け、その環境に対する防衛反応から、本能的に「早く大人になろう」としてしまう場合があります。
「早く大人になろう」と聞くと、成長に良いように思えてしまいますが、早く身長が伸び成長するのではなく「成長ホルモンの分泌」が悪くなり、「伸びる可能性」が阻害されたまま、骨の成長を握る「骨端線」が早く固まってしまい、結果「身長が伸びなくなってしまう」場合もあります。
結婚生活、または共同生活をすると、お互いの育ちの違い、考え方の違いなど様々な原因から夫婦喧嘩が避けられない場合もあります。
ただ、その場合でも子供の前での夫婦喧嘩は、なるべく避けるようにしてあげることが大切です。
「どうしても!」という場合は、夫婦喧嘩も、よく話し合ってお互いを思いやれるように「質」を変えてゆけると、自然に環境も変わってくると思います。
お子様は、親の微妙な顔色、声色、そして雰囲気までも、繊細に感じ取ります。
また、夫婦喧嘩が絶えない家庭内では、子供は常に親の顔色をうかがった状態となり、自己主張が苦手になったり、他者とのコミュニケーションがうまく取れなくなってしまうことも考えられます。
たとえ、親同士の意見がすれ違っていたとしても、その「思いやり」の心がお互いにあれば、子供はまたそれを見て学び、精神的な発達にも良い影響を与えるように変えることができるでしょう。
お子様の未来のために、時間がかかる場合もありますが、諦めず「お子様がスクスクと成長できる環境」を、夫婦で協力して愛情をもって作ってあげてください。