「授乳・離乳の支援ガイド」改定~アレルギー食品の進め方に変化~
赤ちゃんを育てる中で、多くの親御さんが頭を悩ませる「食事」の問題。
「母乳やミルクはどのくらい飲ませれば良いのか?」「離乳食を食べてくれない」など悩みは尽きないですが、最近特に関心の高い問題が「アレルギー食品の進め方」です。出来れば我が子にはアレルギーを発症してほしくないという思いからネットなどでも色々な情報を集める親御さんも多いのではないでしょうか?
そんな中、厚生労働省より「授乳・離乳の支援ガイド」改定版が発表され、卵や乳製品などアレルゲンとなる食品の進め方についても変更がありました。
「授乳・離乳の支援ガイド」とは
もともとは授乳及び離乳の望ましい支援の在り方について、妊産婦や子どもに関わる保健医療従事者の認識を統一させるべく、小児科医師や有識者などの意見をまとめて平成19年3月に作成されました。また、近年ではインターネット等の普及により様々な情報があふれている中で、慣れない授乳や離乳食の進め方に関して生じる親の不安に寄り添い、トラブルを未然に防ぐ役割も果たしています。
今回は、平成19年の作成以降、社会環境の変化や授乳・離乳に関する最新の知見が集積されたことを受けて、内容を改定する運びとなりました。
アレルギー食品の開始を遅らせないことが重要
アレルギーについては親の関心も年々高まっており、「卵などはなるべく遅く食べ始めた方がアレルギーが発症しにくい」などといった認識も出始めています。
しかしながら、今回の改定では「卵や乳製品なども離乳食初期(生後5〜6ヶ月)から食べさせると良い」とされており、「特定の食物の摂取開始を遅らせても、食物アレルギーの予防効果があるという科学的根拠はない」という文言も明記されています。
したがって、例えば卵であれば、卵黄の固ゆでを離乳食初期に与え、中期では全卵の⅓まで与えるよう目安が示されています。
厚生労働省のHPをチェック
厚生労働省のHPにアクセスすればガイドの全文を読むことが可能です。離乳食に悩む子育て中の親御さんだけでなく、子育てに関心がある人も、ぜひ一度チェックしてみると良いでしょう。
参考URL
『朝日新聞デジタル』https://www.asahi.com/sp/articles/SDI201905121870.html?iref=sp_ss_date
- MR(医薬情報担当者):編集部スタッフ:古谷祥子