熱中症対策では『FIRST』を心がけて!
5月とは思えない猛暑日が続き、これからさらに暑くなるであろう夏に耐えられるかどうか不安になった人も多いと思います。
こうも暑いと心配になるのが熱中症です。
特に大人よりも体力がなく、自身の体調不良に気がつきにくい子ども達が被害を受けないか不安になりますよね。そこで、今回は気をつけたい熱中症の症状と、咄嗟の時に使える応急処置についてご紹介します。
熱中症の被害と症状
熱中症とは暑さや激しい運動などによって体温が上がり、体内の水分や塩分のバランスが崩れる事で、体温調節が出来なくなってしまう状態です。体温の上昇やめまい、けいれん、吐き気などを引き起こし、場合によっては死に至るケースもあるため、「たかが熱中症」と軽視せずにしっかりと対策を行う事が重要です。
実際に、今年の5月は真夏日のような気温が続いたため、新潟県長岡市の小学校では26人の児童が、東京都町田市では5人の児童が運動会の練習中に熱中症の症状を訴えて病院に搬送されました。
小学生や中高生は自分で水分補給が出来ますが、遊びや学校の行事、部活動などに夢中になってしまい、知らない間に熱中症になってしまうことが多いです。そのため、周囲の大人が注意すると共に子ども達にも熱中症のリスクを教えておくことが重要です。
熱中症対策には「FIRST」を!
立ち眩みやぐったりして歩けない、けいれんなどといった熱中症が疑われる症状がみられた場合は、応急処置の頭文字をとった「FIRST」をしてほしいと東京都医師会では勧めています。
具体的には、F=Fluid(水分補給)、I=Ice(体を冷やす)、R=Rest(涼しい場所で休む)、S=Sign(15~30分ほど様子を見る)、T=Treatment(改善しなければ病院受診を促して治療)を示しています。
とっさの時に対処が出来るよう、日頃から熱中症にならないように注意すると共に、なってしまった時の対策を覚えておくことが重要です。
参考URL
『朝日新聞デジタル』
https://www.asahi.com/articles/ASM5Q5QFGM5QULBJ009.html?iref=pc_ss_date
『全日本病院協会』https://www.ajha.or.jp/guide/23.html
- MR(医薬情報担当者):編集部スタッフ:古谷祥子