帰省中の子どもの事故に注意~ヒヤリハット事例に学ぶ~
夏休みが始まり子どもを連れて帰省する人が多くなる時期ですが、実は「帰省先など自宅とは異なる住まいで子どもが危ない目に遭ってしまった経験がある」という人は意外と多いのではないでしょうか?
特に、乳幼児の場合は自分で危険を察知することが難しいため、自宅以外の場所で予想外のケガや事故を起こしてしまう可能性が高いです。
そこで今回は、東京都が発表した「帰省中など自宅とは異なる住まいでの乳幼児の事故防止ガイド」を基に子どもの事故対策についてご紹介します。
ヒヤリ・ハットの事例を基に作成されて事故防止ガイド
今回東京都が発表した事故防止ガイドは、東京都及び近県に居住する、就学前の乳幼児を持つ保護者3000人を対象にしたアンケートからヒヤリ・ハット事例をまとめたものです。
「ヒヤリ・ハット」とは、重大な事故には至らないものの、直結してもおかしくないような事例の認知のことを指し、文字通り「突発的なミスにヒヤっと・ハッとした」経験のことを言います。
ヒヤリ・ハット事例を収集、分析することにより、同じような事故を未然に防ぐことに役立つと考えられているため、特に医療現場などでは以前から積極的に活用されています。
意外なものが事故に繋がる可能性が高い
実際に今回の事故防止ガイドの中で紹介されたヒヤリ・ハット事例を見てみると、普段子ども達が見慣れないものや触れたことがないものが原因となっているケースが多くみられました。
例えば「家にはない仏壇の線香の火を触りそうになってしまった」「扇風機にカバーがついていなかったので、隙間から指を入れそうになった」「祖父が飲み忘れないように机に置いた薬に子どもの手が届きそうだった」など、様々な事例が報告されています。
事例から学んで対策を
好奇心の塊である子どもは大人の予想を超える行動をするため、万全な安全対策を行うことは難しいかもしれませんが、だからこそ今回のような数多くのヒヤリ・ハット事例から生活の中に潜むリスクを学ぶことが重要です。
折角の夏休みを安全に楽しく過ごすためにも、事故防止ガイドを積極的に活用し、帰省先や旅行先でも出来る限りの対策を心がけてみてはいかがでしょうか。
参考URL
『東京都』http://www.metro.tokyo.jp/tosei/hodohappyo/press/2019/07/29/09.html
- MR(医薬情報担当者):編集部スタッフ:古谷祥子