子ども達の体力低下に注意!家でも体を動かして
コロナウイルスの影響により学校の臨時休校や授業時間の短縮などが相次ぎ、教育現場では学力の遅れを取り戻そうと様々な取り組みがなされています。
しかし、実は子どもの学力だけでなく、体力も低下している可能性があるというのをご存知でしょうか?
そこで今回は、コロナ禍における子どもの体力低下の危険性と対策についてご紹介します。
子どもの体力は低下傾向にある
毎年スポーツ庁が全国の小学校と中学校を対象に実施している、体力・運動能力調査によれば、子ども達の体力は1985年をピークに低下傾向にあることが分かっています。
実際に、令和元年度の調査結果では、小中学校の男女共に体力が前年よりも低下。
体力低下に関連する要因として、長時間のスマホ・ゲームなど使用や、朝食を摂らない生活習慣などが挙げられています。
つまり、もともと低下傾向にあった子ども達の体力が、コロナの影響を受けてますます低下する可能性があるということであり、非常に深刻な問題だと言えるでしょう。
体力低下は心身の不調にも繋がる
「体力は大切」とは言いつつも、「体力が少しくらい低下しても生活に支障はないだろう」と考えている親御さんも実は多いのではないでしょうか?
確かに、筋力や骨量が低下している高齢者などと比べて、成長期の子どもは体力が少し落ちたとしても、歩けなくなったりすることはほとんどないでしょう。
しかし、コロナの自粛生活により再開後の部活や体育で疲労骨折をする子どもが増えていたり、無意識の内にストレスをため込んでしまっている子どもがいるというのも事実です。
『健全な精神は健全な肉体に宿る』とよく言われますが、適度な運動は上手にストレスを発散させる役割も果たしています。
したがって、コロナによる運動不足は体力低下だけでなく、精神面にも影響を与える可能性があるということを覚えておきましょう。
家事も運動の1つに
3密を避けながらの運動はなかなか難しいかもしれませんが、家事なども立派な体力作りになります。
例えば、「スーパーまで歩いていく」「買い物の荷物持ちをする」「お風呂掃除をする」など、家事を通して意識的に子ども達に体を動かしてもらう方法もおすすめです。
また、オンラインを活用して友達とお互いの家にいながらダンスをするなど、遊びを通して体力をつけることもできます。
今の時代ならではの環境と技術を上手に活用しながら、子どもの体力作りを応援してあげましょう。
参考URL
『時事メディカル』https://medical.jiji.com/topics/1814
『スポーツ庁』
https://www.mext.go.jp/sports/b_menu/toukei/kodomo/zencyo/1411922_00001.html
スクスクニュースの過去記事も合わせてご覧ください。
自粛で体力低下!?子どもの疲労骨折に注意
https://www.suku-noppo.jp/headline/20200823- MR(医薬情報担当者):編集部スタッフ:古谷祥子