疲れやすいのは新型コロナの後遺症!?感染後は子どもの様子に注意を
感染法上の位置づけが5類に変更され、新型コロナの影響も徐々に落ち着き始めています。しかし、コロナは後遺症を引き起こす可能性があるため、治療後も注意が必要です。
そこで今回は、コロナの後遺症の特徴と、子どもが後遺症を発症した場合の対策についてご紹介します。
コロナの後遺症の症状は多岐にわたる
新型コロナウイルス感染症後遺症とは、コロナに罹患後、感染症が回復したにもかかわらず現れる症状のことを言います。コロナ罹患直後から持続する症状や、回復した後に新たに現れる症状など全般を指しており、原因が明らかでない点が特徴です。
新型コロナの後遺症には以下のような症状があります。
- ・倦怠感、疲労感
- ・集中力低下
- ・ブレインフォグ(頭の中に霧がかかったように感じる症状)
- ・頭痛
- ・関節痛
- ・咳、息切れ
- ・脱毛
- ・味覚障害、記憶障害、嗅覚障害、睡眠障害 など
後遺症は全ての人に現れるわけではないため、「うちの子は関係ない」と考えてしまいがちです。しかし、カナダではコロナに感染した19歳以下の子どもの約16%に後遺症が見られたという研究結果が報告されています。
子どもの訴えを聴いて無理をさせないで
コロナ感染後に疲れやすくなって体育を見学するようになったり、感染中から頭がぼーっとして集中力が低下するようになったりと、後遺症が子ども達に与える影響は少なくありません。
子どもの体調不良や疲れはよくあることですが、コロナの感染をきっかけに倦怠感を訴えるようになった場合は、子どもの話をよく聴いて無理をさせないことが大切です。
もちろん、倦怠感の陰に違う病気が隠れている可能性もあります。鉄欠乏性貧血など原因を特定して治療できる病気の場合もあるため、日常生活に支障が出るような症状の場合は早めにかかりつけ医に相談しましょう。
東京都では、子どもの新型コロナウイルス感染症後遺症に関する保護者向けリーフレットを作成しています。リーフレット内には、子どもが後遺症の症状を訴える時の対応や後遺症の相談窓口などが紹介されています。
必要な場合はチェックしてみてください。
参考URL
『時事メディカル』
https://medical.jiji.com/news/57792
- MR(医薬情報担当者):編集部スタッフ:古谷祥子