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乾燥している時期こそダニ対策を！〜子どものアレルギーを防ごう〜

寒さが落ち着き、春の訪れを感じるようになって嬉しい反面、花粉症などのアレルギーに悩まされる人も多いのではないでしょうか？
気温が上がるとアレルゲンの原因の一つであるダニの活動も活発になるため、春本番を迎える前のダニ対策がおすすめです。
そこで今回は、子どものアレルギーを悪化させないための予防策として、今できるダニ対策をご紹介します。

アレルギーの家庭での対策も重要

鼻水やくしゃみ、気管支炎などによる咳や皮膚の痒みといったアレルギー症状に悩まされる子どもは少なくありません。
最近は、アレルギー治療の選択肢も増えてきており、治療によって症状を改善することは可能です。
しかし、アレルギー症状の原因の6割はダニと言われているため、根本的な原因を取り除くには家庭での取り組みが必須となります。
ダニの種類は5万種あり、そのうちの50種類が住居特有とされています。特に、ダニアレルギーの引き起こすチリダニ(別名ヒョウヒダニ)は、人の表皮から落ちたあかやフケを餌にして増えるため、家庭内で増殖しやすく、布団や枕、ベッドなどに生息して気管支ぜんそくなどを引き起こすため注意が必要です。

一つのダニが次のダニを呼ぶ

チリダニは人を刺すことはありませんが、チリダニがいるとチリダニを餌にするツメダニが増えてしまいます。
ツメダニは人を刺して、赤い発疹やかゆみを引き起こすため、ツメダニ対策としてチリダニを減らすことが大切です。
また、チリダニは寒くなると死滅しますが、死骸がや糞もアレルギーの原因となります。したがって、寒い時期にチリダニの死骸を住居から減らし、ダニの繁殖時期となる梅雨までに住環境を整えましょう。

寝具の掃除と乾燥がポイント

ダニは20〜30度の多湿な環境で繁殖します。特に、湿度が上がりやすく人のフケなどが豊富な寝具に発生しやすい特性があるため、ダニを減らすには寝具に掃除機をかける方法が効果的です。
布団を天日干しして乾燥させることも大切ですが、この時に布団をたたいてしまうと、奥に潜んでいたダニの死骸が表面に出てきてしまうため、布団を叩いたら必ず掃除機で表面のダニを吸い取りましょう。
また、ダニは50度以上の温度で20〜30分程度加熱すると死滅するので、温風循環式マットなどもおすすめです。

1週間に1回寝具に掃除機をかける、シーツや枕カバーも1週間に1回洗濯するというのが理想ではありますが、住環境がアレルギーの原因になるという意識を持っておくだけでも違うでしょう。
春になる前の今だからこそ、できる対策をしてみてはいかがでしょうか？