食への不安感が社会に広がる昨今。スクスクのっぽくんでは、子どもたちの成長をサポートする立場として、食の安全や栄 養に関する座談会を行うことに致しました。育ち盛りのお子様を持つ主婦の皆さんと管理栄養士の磯村優貴恵さんをお迎 えして、お話を伺いました。
スポーツキッズの水分補給を考える|水分補給のひと工夫で子供を熱中症から守る
スポーツママ×コーチ×すくすくトレーナー 小澤康祐
自身も14年間の野球歴を持ち、すくすくトレーナーとして子供たちの姿勢改善や運動能力の向上を目指しています!
中学2年生の息子さんは硬式野球クラブチームのピッチャー!食事や体調管理について、インターネットや本などで調べています。
コーチ歴は、リトルリーグ、リトルシニアリーグを経て、現在相模原ヤングアスレティックスに在籍し、6年のコーチ歴を持つ
子供たちの体を大きくしたい、そのための食事方法とは!?
渡邉さん
スポーツをしている子供の母親は、多かれ少なかれ「少しでも子供の体を大きく育てたい!」という思いを持っていると思います。同じ実力なら、どうしても体が大きいほうが有利になると思うし、チャンスも増えると思うから。そこで、少しでも子供に食べさせたいと日ごろから食事には工夫をしているのですが、これがなかなうまくいかない。特にうちの子は食が細く、夏場などは特に食べてくれません。
コーチ
チームによっては「お弁当は絶対に1kg」と分量が決まっているところもあります。もちろん食べ終わるまで練習はおあずけ!しかも、とうもろこしや骨付きチキンは食べられない部分が重いので、メニューに入れてはいけないなどというルールがあったり(笑)うちのチームではそこまでしていないので、サラダやおにぎりなど各自持ってきたお弁当を食べる形ですが、先日練習後にグラウンド横でBBQをしたところ、細い子供たちもよく食べる!それを見て、やはり食べさせる工夫がもっと必要かもしれないと感じました。
小澤さん
それでは、栄養に関する情報を集められたりすることはありますか?
小澤さん
練習メニューひとつひとつの時間はどれくらいですか?
渡邉
あまり、そこまでは…。どうしても質より量という気持ちになってしまい、たくさん食べさせることばかりを追求してしまいがちです。
コーチ
練習方法などはオススメの方法があり、正解もわかりやすいですが、栄養についてはなかなか、まとまった情報を得る機会がないように思いますね。
小澤さん
たしかにそうですね。先ほどのお話ですが、練習中のお昼、その後の夕飯に食欲がない場合、これは練習で力を使い果たしてしまっており、食べることまでパワーが回らないために起こる現象と考えられます。対処方法はズバリ、パワー切れになる前に栄養補給すること。練習途中や練習直後に、バナナやパンなどを食べるといいでしょう。さらに普段から、たくさん一気に食べるのは大変なので6食くらいに分けて量を摂るのがオススメです。
小澤さん
飲み物はどのようなものを用意されているのでしょうか?
渡邉さん
スポーツをしている時に摂っておきたい栄養素というのはあるのでしょうか?
小澤さん
そうですね、まず、体を動かした後には、筋肉修復に役立つたんぱく質を摂るというのは知られていると思います。しかし、練習直後にたんぱく質だけを摂っても、エネルギー補給に全て使われてしまい、筋肉を補修するという目的が達成されません。そこで、エネルギー補給のために炭水化物、筋肉修復のためにたんぱく質という二つの栄養素が必要となるのです。
渡邉さん
どんなメニューがおすすめですか?
小澤さん
「豚肉巻きオニギリ」などは、とてもおすすめですよ。先ほど言った炭水化物とたんぱく質が摂れ、さらに豚肉に含まれるビタミンBがエネルギー代謝、疲労回復を助けてくれます。オニギリなので片手で食べらるので、練習中、練習後の素早い栄養補給にも向いています。
コーチ
なるほど!
小澤さん
他には、疲労回復効果があるものとしては、疲れたときにたまる乳酸を中和してくれるお酢などもあげられます。
コーチ
こうやって少し話を聞くだけでもためになりますね。野球の練習方法だけでなく、栄養指導も行えるようになりたいですね。子供たちも、自分の体に何が必要なのか理解できるようになれば、食事にも興味を持つようになるかもしれません。
渡邉さん
正しい食事方法に興味を持ってくれれば、少しは母親の苦労も報われるかもしれないですね。普段は和食中心とした献立ですが、食欲のないときの子供は、自分の好きなものしか食べず…それがカップラーメンだったりするとガックリ。やはり体のためにも、野球が強くなるためにも、できるだけ正しい食生活を送ってほしいなと思います。