心理学者・和田秀樹さん・体操をはじめたきっかけ:スクスクのっぽくん
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プロに聞く! 和田秀樹プロフィール

1960年大阪府生まれ。85年東京大学医学部卒業。 現在、国際医療福祉大学大学院教授(臨床心理学専攻)、川崎幸病院精神科顧問、一橋大学経済学部非常勤講師、和田秀樹こころと体のクリニック院長。教育者としても精力的に活躍し、代表を務める緑鐡受験指導ゼミナールは毎年東大合格者を輩出。和田塾緑鐡舎塾長も務める。またママ世代の必読の『「頑張れる子」の育て方』(学研)をはじめ幅広い分野で著作を執筆している。

兄弟の可能性を信じ続けたお母さんの存在

のっぽくん
ーー和田さんの子ども時代のお話を伺っていると、お母さんの影響がものすごく大きいように感じられます。
和田さん
「どこから来るものなのかわからないんですけど、母は僕たち兄弟に対してとても強い自信を持っていました。というのも、長男である僕は昔から成績が良かったのに対して、弟の方は学校の授業についていけないようなタイプの子どもだったんです。

そのため、父は僕と弟を間違えた知り合いに「こいつは、勉強ができない方の子なんだ」という言い方をしていたりしていたんですが、母はそういうことを口にすることは一切ありませんでした。弟に対しても「この子もきっとできるようになる」と信じ続けていたんです。」
和田さん
のっぽくん
ーー実際、和田さんの弟さんもその後東大に入学して、現在官僚としてご活躍されていますよね。
和田さん
「結果的に僕たち兄弟は東大に入学することができましたが、やっぱりそれは母が持っていた強い自信のおかげだったと思います。実は最近仕事の関係でアルフレッド・アドラー(1870年2月7日 −1937年5月28日。精神科医、心理学者。現代の心理療法などを確立)の本を読み込んでいるんですが、彼の兄弟も僕たち兄弟と似ている部分が多いんです。

お兄さんは賢い人だったようなんですが、アドラー自身はくる病が原因で体が小さく、その上小学校低学年のときは算数がまったくできなかったと言います。

でも彼は、そんな状況だったのにも関わらず、「自分は賢い人間なんだ」と思い続けることができた。これは、子どもが成長していく過程で、非常に重要なヒントだと思うんです。」

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