「成長期に伸びる仕組み」を中心に、「成長と栄養」の関係、「成長と睡眠の関係」などなど、
スクスクのっぽくんに寄せられるご質問を紹介します。
身長を伸ばすストレッチ
身長を伸ばすためのストレッチなどはありますか?
- すくすくトレーナー:小澤康祐
ストレッチで直接身長を伸ばすことは出来ませんが、ストレッチによって姿勢を改善したり、筋肉を柔軟にしたりすることで、身長が伸びるための可能性を高めることは出来ます。
姿勢を改善することによって内臓が働きやすくなります
正しくストレッチを行うことによって、骨を支えている筋肉のバランスが整い、姿勢を改善することが出来ます。 姿勢が改善されると、体の内側にある内臓は働きやすくなり、栄養を吸収しやすい状態を保つことが出来ます。 身長を伸ばすためにはしっかりと栄養を吸収する必要があるため、ストレッチによって姿勢を改善し、内臓が働きやすい状態に保ってあげることが、身長を伸ばすために効果的と考えられます。
身長が伸びるためには、適度な運動刺激が必要です
ストレッチというと筋肉を伸ばすという意味合いになりますが、ストレッチに加えて少し骨にも刺激を与えるために、軽いジョギングや縄跳びなど、弾むような運動を行うことも重要です。 骨の先端にある「骨端腺」に運動によって刺激が与えられることで、より骨を丈夫に、強く作ろうとする働きが高まるからです。
骨が伸びる(身長が伸びる)ときに筋肉が硬いと・・・
成長期によく膝や肘などに起こる「成長痛」は、成長して骨が伸びているから痛いのではなく、骨の成長に筋肉の成長が追いついていないから起きてしまうのです。 骨は長くなっているのに、筋肉の成長が追いつかないと、ピーンとロープが強く張ってしまっているような状態になって、筋肉が硬くなってしまいます。
普段からよく身体を動かしたり、正しくストレッチをしたり出来ていると、骨が成長しても筋肉が硬くなりません。 結果、骨の成長がスムーズになりやすいということも考えられます。
骨が成長しようとしているときには、欠かさずストレッチなどを適度に行って、身体の柔軟性も保っておきたいものです。
ストレッチは睡眠にも良い効果が
ストレッチをすると、筋肉の緊張が程良く取れていきます。 寝るときには身体がリラックスした状態であることが理想で、質の良い睡眠をとる為にはストレッチによって身体をリラックスさせることが効果的なのです。 質の良い睡眠は、成長ホルモンの分泌を促すことにつながり、身長が伸びやすい環境を作ることができます。
☆姿勢を改善するストレッチとは・・・?
身長の伸びのために、良い姿勢を見につける必要があるということは前述しました。 では、どのようなストレッチを行うと姿勢が改善されるのか、いくつかポイントをお伝えしますので、実際に動画を見ながら行ってみてください。
◆ストレッチを行うときのポイント
1.無理やり強く伸ばそうとせず、気持ちいいくらいの強さで
ストレッチは焦らずに、気持ちいい強さで行うことが大切です。 強く筋肉を伸ばせばその分伸びるのでは?と思いがちなのですが、筋肉は強く引っ張られると「切れないように反発しなければ!」という反応が起きてしまいます。 この反応を「伸張反射」といいます。伸張反射が起きてしまうと、柔らかくなるどころか、より筋肉が緊張してしまい、ストレッチをする前より硬くなってしまうこともあるのです。
伸張反射が起きないように、ゆったりと、痛くない範囲で気持ち良く伸ばしていくように気をつけましょう。
2.呼吸を止めず、吐くときにすこし頑張る
ストレッチを行う時に、呼吸にも意識を持つと柔らかくなりやすいものです。 息を吐くときに筋肉は力が抜けやすいように出来ていますから、ストレッチでは筋肉を伸ばしたいときに息を吐き、息を吸うときにちょっと休憩、というイメージで行うと柔らかくなりやすいのです。
呼吸と連動したストレッチを心掛けるように行いましょう。
3.柔らかくなっていくイメージを持つ
意外と重要なのが、「柔らかくなるイメージ」をすることなのです。人間の脳は、イメージしたことを身体で表現することが出来ます。 身体が硬い人の多くが、自分に硬いイメージを持っていて、ストレッチをするときにも「自分は硬いんだ」と思いこみながら頑張ってストレッチをしようとしてしまいます。 「すーっと身体が伸びていく」イメージを持ちながら、気持ち良く、頑張らずに伸ばすことで、より効果的にストレッチを行うことが出来るのです。
以上3つのポイントに気をつけながら、動画で解説しているストレッチを一緒に行ってみましょう!