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ビタミンA(βカロテン)の豆知識をお届け!
みなさんこんにちは!管理栄養士の磯村です。
暑い夏が終わり、少しずつ秋の風を感じられるようになりましたね。
季節の変わり目で気になるのは「気温の変化」と「乾燥」です。特に乾燥はからだのバリア機能を弱めてしまうため、要注意です!
乾燥予防にはクリームを塗る、目薬をさすといったことも良いと思いますが、今回は体を内側から潤す役割のあるビタミンAについて紹介します。
食べ物から上手に栄養をとり、季節の変わり目でも負けない体を作っていきましょう♪
ビタミンAってどんなビタミン??
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ビタミンAは「脂溶性ビタミン」といって油と相性が良い栄養素です。 鼻やのどなどの粘膜の潤いを保つほか、視力を保つ働き、肝臓の働きを守る役割があります。
不足するとどうなるの?
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ビタミンAが不足すると、肌がカサカサする、目や鼻の中が乾燥するなどの粘膜の水分不足により乾燥が気になるほか、夜、暗い所で物が見えづらい「夜盲症」の原因にもなるといわれています。 特に乾燥が気になる人は冷暖房機器の調整とともに食事を振り返ることも大切です。
どんな食材に含まれるの?
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ビタミンAはうなぎやレバーなど動物性の食材に多く含まれます。油と一緒にとるとスムーズに吸収されますので、炒め物などの油を使った料理や献立の中に油を使ったメニューがあると良いでしょう。
ビタミンAとβカロテンでバリア機能を高めよう!
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ビタミンAは主にうなぎやレバーなど動物性の食材に多く含まれます。
しかし、これらを日常的にとることが難しい…という時におすすめの栄養素があります。
それは「βカロテン」です。βカロテンはにんじんやかぼちゃなどの含まれる鮮やかなオレンジ色の色素成分です。
βカロテンは体内に入ると一部がビタミンAに変換されます。
ビタミンAは粘膜の潤いを保ってくれるため、私たちの体の外と中への出入り口である目、鼻、口(のど)の粘膜の潤いを保つことで外から来た敵を体内に入れないバリア機能を高めたり免疫細胞を活性化させることで免疫力アップの助けになったりします。
さらにβカロテンにはビタミンAにはない働きである強力な「抗酸化作用」があります。
ストレスが多い状態や激しい運動をしたとき、私たちのからだの中では「活性酸素」というものが大量に発生し、これが細胞を傷つけています。そのため、抗酸化作用のある食材を取り入れることで活性酸素の発生を抑え、除去してくれるのです。
βカロテンは緑黄色野菜に多く含まれます。にんじん、かぼちゃ、ほうれん草、小松菜、ケール、ニラ・・・これらの野菜であれば日常的に取り入れることも可能です。
最近では冷凍野菜も充実していますので、上手に活用するとより手軽に取り入れることができるでしょう。
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