こどもの認知機能に影響!?スマホやテレビ使用時間に注意
現代社会においてテレビなどのメディアやスマホは片時も手放すことが出来ない大切なツールになっています。
子供がぐずった時や手が離せない時についついテレビやスマホを見せておくという親も多いのではないでしょうか?
しかし、そういった現状に警鐘を鳴らすような研究結果がカナダの東部オンタリオ小児病院研究所により発表されました。
基準は2時間!?それ以上は認知機能に影響
今回の研究は8~11歳の子供4,520人を対象に、生活習慣(睡眠時間、運動量、テレビやスマホといった娯楽の時間)を調べ、それらの要素が脳の働きに及ぼす影響を分析したものです。
「カナダ・子供と若者のための24時間行動ガイドライン」を参考にして1日あたり運動1時間以上、スマホ等での娯楽時間は2時間未満、睡眠は9~11時間を基準として設定し、対象の子供達がどの程度基準を守ることが出来ているのかを調査しました。
その結果、3つの基準を守れた子供はたったの5%であり、63%は2時間以上テレビやスマホ画面で遊んでいることが明らかになりました。
そして、娯楽時間が2時間未満の子供は、2時間以上の子供に比べて思考・言語・記憶能力が高い傾向にあることが分かりました。
日本でもスマホ育児に警鐘を鳴らしている
今回の研究は海外のものでしたが、日本でも特にスマホを使った育児に対して注意を喚起する動きが出てきています。
例えば、日本小児科医会ではスマホ子守をやめようと呼びかけるポスターを作成して注意換気を行なっています。
また、子供にスマホを見せるだけではなく、子供と一緒に居る親がスマホばかり見てしまう事に対しても、子供の心身発達過程に影響を与える可能性があるとして警鐘を鳴らしています。
テレビやスマホとの付き合い方を見直して
便利だからこそついつい使いたくなるテレビやスマホ。しかし、それ以上にこどもの健やかな成長は大切です。
今一度親子でテレビやスマホとの付き合い方を見直してみてはいかがでしょうか?
参考文献
「日本小児科医会」http://www.jpa-web.org/about/organization_chart/cm_committee.html
「メディカルトリビューン」https://medical-tribune.co.jp/news/2018/1009516568/
記事:2018年10月9日
- MR(医薬情報担当者):編集部スタッフ:古谷祥子