SNSやネット情報に翻弄されないで!医師たちの情報発信広がる
インターネットやSNSが当たり前になっている現代では、医療や子どもの成長に関する専門的な内容についても、まずはネットで検索するという人も多いのではないでしょうか?しかしながら、実はネット上には根拠のない私見や憶測が飛び交っていることも事実です。今回は、そういった現状に警鐘を鳴らすべく、正しい医療情報を提供しようと奮闘する小児科医師たちの活動についてご紹介します。
SNSの影響も大きい
人気SNSの1つであるInstagramは子育て世代でも非常に人気となっていますが、一部の投稿の中では「ワクチンは受けさせないほうが良い」「ステロイドは危険」といった私見を含む偏った意見も発信されています。大阪南医療センターの小児科医師によれば、実はそういった根拠のない意見を信用している保護者が多くみられており、その結果「治療方針を理解してもらえない」といった弊害があると言います。こうした現状を踏まえて、現在はInstagram上で「#インスタ医療団」というハッシュタグをつけて、医師による正しい情報発信が始まっています。
医師からの新しい情報発信の形
情報が溢れている一方で、子どもの急な体調不良に対するホームケアの方法が分からず不安を抱える保護者も多く、医療過疎地域などでは移動に何時間もかけて救急受診をするというケースも存在します。しかし、実際に受診すると軽症であることも多く、双方の負担を軽減するためにも、正しい知識でホームケアができることが望ましいと言えます。こうした現状を踏まえて長野県佐久市の小児科医たちは病気や災害時の対応などに関する正しい情報を発信しようと『教えて!ドクター』というアプリを始めており、子育て世代の大きな助けとなっています。
SNSやインターネットを正しく活用することが大切
SNSなどを活用した医療者からの情報発信も増えて来ています。根拠のない情報に翻弄されるのではなく、しっかりと情報元を見極めて正しくインターネットやSNSを活用していくことが望まれます。
参考URL
『朝日新聞デジタル』:https://www.asahi.com/sp/articles/SDI201904011581.html
- MR(医薬情報担当者):編集部スタッフ:古谷祥子