帽子や日焼け止めを活用して~子どもの日焼け対策~
梅雨の時期が終わればいよいよ夏本番になりますが、夏と言えば日焼けが気になる人も多いのではないでしょうか?一方で、大人の日焼けほど子どもの日焼けは重要視されておらず、ついつい忘れがちになっています。しかしながら、実は子どもの頃からの日焼け対策こそ大切であるため、日焼けの原因と具体的な対策方法についてご紹介します。
どうして日焼けをするの?紫外線とは何か?
日焼けの原因となる紫外線は、波長の長さによってUV-A・UV-Bに分けられています。UV-Aは肌の奥の真皮層まで届き、光老化などの原因に。日焼けの大きな原因を占めるUV-Bは、サンバーン(日焼けした肌が赤くなり、痛みや水ぶくれができる状態)やサンタン(肌のメラニン色素が増加して肌が黒くなる状態)を引き起こすと考えられています。
日焼け止めを嫌がるなら、帽子やラッシュガードを
子どもは大人に比べて皮膚が薄く、紫外線の影響を受けやすいため、赤ちゃんの頃からの紫外線対策が必要です。日焼け止めを塗る事が1番ですが、実際は嫌がるお子さんも多く、塗った場合も汗などで落ちてしまうため、2〜3時間毎に塗りなおす必要があります。
日焼け止めが難しい場合は、帽子や日傘、ベビーカーのシェードなどを使いますが、紫外線は反射や照り返しで地面からも入ってくるので、UVカット機能が付いているメガネやサングラスなどを活用しても良いでしょう。
また、ラッシュガードも紫外線対策には有効なので、海やプール以外の場面でもおすすめです。
紫外線の避けすぎにも注意
日焼けは避けたいものですが、一方で紫外線は体内でビタミンDを生産してくれるため、紫外線を避けすぎるとビタミンD欠乏症を引き起こしてしまうという報告もあります。
近年では特に1~2歳児での発症が相次いでおり、実際にビタミンDが不足すると骨の発育不良を起こし、脚が変形したり歩くときに痛みが出たりする「くる病」を引き起こす可能性があります。
とは言うものの、真夏であれば昼頃に3分程度日に当たれば良いと考えられているため、熱中症や皮膚炎の予防のためにも、夏本番が来る前に紫外線対策を見直してみてはいかがでしょうか。
スクスクのっぽくんの管理栄養士によるビタミンDについての解説もぜひご覧ください。
https://www.calciumgumi.jp/nutrition/vtd/
ビタミンDの働きや、効果的な摂取方法などを掲載中です。
参考URL
『朝日新聞デジタル』https://www.asahi.com/articles/SDI201907092403.html?iref=pc_ss_date
- MR(医薬情報担当者):編集部スタッフ:古谷祥子