乳幼児は注意を!RSウイルス
夏の3大感染症といえば、手足口病・ヘルパンギーナ・プール熱がありますが、実は乳幼児を中心にRSウイルスが流行しているとして福島県が注意喚起を行っています。
そこで、RSウイルスとはどんな病気なのか、どういった対策が必要なのかをご紹介します。
RSウイルス感染症とは
呼吸器の感染症であるRSウイルス感染症は、年齢を問わずに何度も感染を繰り返し、特に生後1歳までに半数以上、2歳までにはほぼ100%の乳幼児が感染するとされています。
一般的には暑さの落ち着いた9月ごろから初春にかけて流行するとされていましたが、最近では夏季より流行が始まるようになっています。
感染力が非常に強いため、幼稚園や保育園などの集団施設における感染は特に注意が必要です。
RSウイルスの症状と感染経路
主な症状は発熱・鼻汁といった鼻風邪のような症状ですが、重症化した場合は細気管支炎や肺炎を発症し、入院加療が必要となるケースもあります。低年齢であればあるほど症状が重い傾向にあり、罹患した乳幼児の25〜40%には細気管支炎や肺炎の徴候が見られます。
このように重症化するリスクも高く、また感染拡大を防ぐためにも早めの受診と診断、治療が必要です。
息がゼイゼイと苦しそうであったり、咳で何回も夜中に起きる、または咳き込んで吐いてしまうなどの症状がみられた場合は速やかにかかりつけ医を受診しましょう。
対策には手洗いうがい、消毒を
RSウイルスは咳やくしゃみなどで飛び散る飛沫による感染=飛沫感染と、ドアノブや手についたウイルスと接触により感染する接触感染が主な感染経路です。
かからないようにするためにも、感染を拡大させないためにも、まずは手洗いうがいと手指消毒が必須となります。
RSウイルス自体は消毒剤に弱いウイルスです。消毒用エタノールや次亜塩素酸ナトリウム、ポビドンヨードなどが有効なので、手指やおもちゃなどにも使用して感染を防ぎましょう。
参考URL
『朝日新聞デジタル』
https://digital.asahi.com/sp/articles/ASM70566VM70UGTB00Y.html?rm=204
- MR(医薬情報担当者):編集部スタッフ:古谷祥子