ワクチン接種は必要!怖がらずに予防接種を
子どもが生まれると避けては通れない「ワクチンの予防接種」ですが、「なぜ必要なのか」「どんな種類があるのか」しっかりと理解していない人も多いのではないでしょうか?
実は最近、書籍やブログ・SNSなどを通じて「ワクチン接種は危ない」と考える人も増えており、母子手帳の予防接種欄が空欄のままという子どもが出てきている問題があります。
そこで今回は、改めて知っておきたいワクチン予防接種の意義と必要性についてご紹介します。
予防接種はなぜ必要なの?
本来、赤ちゃんは母親のお腹にいるときに母体から様々な病気に対する抗体を受け継いでいます。
しかし、生まれてからは月日が経つにつれてどんどん抗体が失われてしまうため、ワクチンを接種することで感染性の高い病気に対する免疫をつける必要があるのです。
また、予防接種というと接種する本人を病気から守るというイメージが強いですが、予防接種にはもう1つ、個人と共に「社会を守る」という大切な役割があります。
2007年の麻しんの大流行のように、感染力の高い病気は一度誰かが感染してしまうと一気に拡大し、社会的な問題に発展する恐れがあるため、ワクチン予防接種は必ず受けておく必要があると言えます。
定期接種と任意接種
予防接種には、法律に基づいて市区町村が主体となって公費負担で実施する「定期接種」と、希望者が各自の自己負担で受ける「任意接種」があります。
よく「任意接種のワクチンは受けなくても良い」という考えも聞かれますが、定期接種と任意接種は重要性により分けられている訳ではありません。
予防接種法という法律による分類で分けているだけなので、任意接種も重要なワクチン接種なのです。
ワクチンの拒否はWHOも警鐘を鳴らしている
現在、麻しんが全世界的に大流行していますが、その背景にはワクチンに懐疑的な人が増えていることが考えられています。
そのため、WHO(世界保健機関)も「世界の健康に対する10の脅威」の1つとして「ワクチン忌避」を挙げました。
もちろん、世の中には色々な考え方がありますが、ワクチン接種は自分達だけでなく周りの人も病気から守る大切な存在です。
今一度、お子さんや自分の予防接種歴に漏れがないかチェックしてみてはいかがでしょうか?
参考URL
『朝日新聞デジタル』https://www.asahi.com/articles/SDI201909162938.html?iref=pc_ss_date
『日本小児科学会』https://www.jpeds.or.jp/uploads/files/VIS_02teikisesshu.ninisesshu.pdf
『田辺三菱製薬会社』https://www.wakuchin.net/about/role.html
- MR(医薬情報担当者):編集部スタッフ:古谷祥子