チャイルドシート正しく使っていますか?~大切な子どもの命を守るために~
車の事故から子どもの大切な命を守るためのチャイルドシート。6歳未満までは使用が義務付けられていますが、警視庁と日本自動車連盟(JAF)が行った調査によると、実は非常に多くの子ども達がチャイルドシートを使用していない、もしくは間違った付け方をしているという事が分かりました。
そこで今回は、チャイルドシートの必要性と正しい使い方について改めてご紹介します。
チャイルドシートはなぜ義務化された?
2000年から使用が義務付けられるようになったチャイルドシートですが、それ以前は親が抱っこしたり、一人で座らせたりすることも当たり前のように行われていました。
しかし、その結果として子どもが死亡・重症を負う事故が多発してしまい、そんな子どもたちを医療現場で見続けてきた産婦人科や小児科の医師たちが政府に働きかけたことで使用義務化につながったのです。
約3割が使用していないという実態に危機感を!
今回警視庁とJAFが全国の1万3千人を対象に行った調査では、約3割の子どもがチャイルドシートを使用していないという結果が報告されました。
特に、年齢が上がれば上がるほど未使用率は増加する傾向にあり、取り付け方については後ろ向きに付ける乳児で約4割、前向きに付ける幼児で6割で間違っていることが判明しました。
更に、座り方に至っては乳児・幼児共に6~7割が間違っており、せっかく使用していても効果が半減させているケースも多いようです。
正しく使用して大切な命を守ろう
実は、チャイルドシートを使用しない場合と正しく装着して座らせた場合を比べると、致死率が13.4倍に増加することが分かっています。
そのため、「正しく取り付けて座らせる」事が非常に重要になります。
特に、乳児・幼児の座らせ方で多い間違いが「肩や腰のベルトの締め方不足」です。
締め付けることを嫌がる子どもも居ますが、ベルトを締めた時に指2本入る程度の締め具合がベストと言われています。
「ちょっと出かけるだけだから」と面倒くさがらずに、車で移動する際には必ずチャイルドシートを正しく付けて座らせることを改めて意識しましょう。
参考URL
『朝日新聞デジタル』https://digital.asahi.com/articles/ASMB96VM5MB9UCLV00Y.html?rm=719
『損保ジャパン日本興亜損保』http://drive.japanda-ch.jp/column/k_shikaguchi/01.html
- MR(医薬情報担当者):編集部スタッフ:古谷祥子