年末年始の帰省、子どもへの思わぬ危険に気を付けて!
年末年始の時期になると、小さな子どもを連れて遠方の実家に帰省される人も多いのではないでしょうか?
なかなか会えない祖父母や親族と会えるチャンスでもあるので、帰省自体は非常に楽しみなことですが、普段大人しか住んでいない住まいには、意外にも子どもにとっての危険が潜んでいます。
そこで、実際に帰省する前に、どのような点に注意すべきかをチェックしておきましょう。
最も多いのは「転落」
2019年1月、東京都が就学前の子どもを持つ首都圏の保護者3000人を対象に、帰省先など自宅以外の場所で子どもの危険を感じた事や事故の経験の有無について調査を実施しました。
その結果によると、「実際にけがをしたことがある」という人が約21%、「けがには至らなかったけれどヒヤリとしたことがある」という人が約35%という実情が明らかになっています。
具体的な事例として最も多いのは「転落」で、次いで「やけど」や「転倒」、「ぶつけた」「はさんだ」といった事例が比較的多く見られるようです。
また、子どもの年齢別で見ると、1歳が最も多く、年齢が上がるごとに事故などは減少していることも明らかになりました。
子どもを迎える側は点検を
あいち小児保健医療総合センターでは、「年末年始の帰省先は普段と違う環境ということに加え、親族が集まるなどして子どもに目が届きにくく、事故のリスクが高まる」と注意喚起を行っています。
また、実際に祖父母など子どもを迎える側は、事前に家の中に危険がないかチェックしておくことが大切です。
そうは言っても普段子どもに接していなければどんなリスクが潜んでいるのか分からないもの。
だからこそ、何が危険になり得るかなどを親御さんと共有しておくことが重要と言えます。
楽しい年末年始を過ごすために
久しぶりに会う祖父母や親族と楽しい思い出を作るためにも、まずは安全な環境を整えてあげることは大切な旅行準備の1つです。
年末年始は忙しくてついつい気が回らなくなってしまいがちですが、帰省前には確認も兼ねて帰省先に連絡し、子どものリスク管理について話し合ってみると良いのではないでしょうか。
スクスクニュースの過去記事も合わせてご覧ください。
帰省中の子どもの事故に注意~ヒヤリハット事例に学ぶ~
https://www.suku-noppo.jp/headline/20190811参考URL
- MR(医薬情報担当者):編集部スタッフ:古谷祥子