スマホ=悪!?付き合い方を考えよう
スマホやゲームへの依存による「ゲーム障害」が、新たな病気として2019年5月にWHOで認定されたばかりですが、今やスマホとの関わり方は教育の場においても重要な課題の1つになっています。
そんな中、アメリカで行われた調査によると、iPhoneや人気アプリの「ポケモンGo」が原因で頭頚部負傷者が増加しているという結果が明らかになりました。
運転中や歩行中の使用が原因に
今回の研究では、1998~2017年に携帯電話の使用に起因する頭頸部損傷を負った2,501人(13~20歳未満までの子どもを含む)を対象にして調査を実施。
その結果、2007年と2016年のタイミングで急激に負傷件数が増加していることが判明しました。
2007年にはiPhoneが販売され、2016年にはポケモンGoがリリースされていることから、両者には関連があると考えられ、実際に事故の発生状況の内訳としては、運転中が50%、歩行中が約3分の1を占めるなど、ながらスマホの影響が大きいと言えます。
そして、事故発生率を年齢別に見ると、子ども達を含む13~29歳が60.9%を占めており、スマホ世代の問題を浮彫にしています。
香川では県条例でスマホ使用時間を規定する方針
今回の調査は、スマホを使用することによる注意散漫が負傷事故に繋がることを示していますが、国内でも、ながらスマホによる自動車・自転車事故などは後を断ちません。
特にスマホが当たり前になっている子ども達は、どうしても1日の中での使用時間が多くなる傾向があり、ゲーム依存を始めとした生活への悪影響が懸念されています。
こうした背景を受けて、香川県では高校生までの子ども達を対象に、1日のスマホ使用時間を具体的に制限する条例素案を検討しており、事態の深刻化は避けられない状況です。
スマホは悪だけではない
このようなニュースばかり見ていると、どうしても「スマホはダメ」と言いたくなりますが、一方で、スマホを使って勉強したり、子どもたちが興味のあることを調べたりなど、恩恵があることも事実です。
だからこそ、子どもとスマホの使い方をしっかりと話合い、何がだめで何が良いのかという線引きを各家庭でしておくことが大切ではないでしょうか。
参考URL
『メディカルトリビューン』 https://medical-tribune.co.jp/news/2020/0110523862/
スクスクニュースの過去記事も合わせてご覧ください。
「ゲーム依存」は病気!付き合い方を考えて
https://www.suku-noppo.jp/headline/20191128- MR(医薬情報担当者):編集部スタッフ:古谷祥子