自分でかめない子どもの鼻水~おすすめの方法とは~
詰まったり垂れてきたりと、大人でも嫌になる鼻水ですが、子どもにとってもそれは同じ。
しかし、「鼻をかむ」という行為は意外と難しく、小さい子どもは鼻水が垂れていることも認識していないため、親が拭いてあげようとしても嫌がられることが多いですよね。
そこで今回は、鼻水に関する病気や、症状を悪化させないために知っておきたい鼻水の拭き方についてご紹介します。
そもそもどうして鼻水は出るの?
鼻の中にウイルスや細菌や、花粉や埃などの異物が入り込むと、それを追い出すために粘液が多量に分泌されて鼻から出てきます。これが鼻水の正体。
鼻水には透明でサラサラした水様性鼻汁と、黄色や緑色がかったドロドロの膿性鼻汁の2種類があり、水様性鼻汁は、風邪の初期症状や花粉症などのアレルギー性鼻炎の代表的な症状です。
一方で、膿性鼻汁は白血球がウイルスや細菌と戦って壊れたものや、ウイルスの死骸が混じったものであり、症状が長引くと副鼻腔炎や蓄膿症、重度のアレルギー性鼻炎を引き起こす可能性があります。
また、鼻水には炎症物質が含まれているため、出せずに残ってのどに流れてしまうと、今度はのどの粘膜を痛めてしまうため、出来るだけ鼻水は外に出すことが必要です。
拭き取るだけでも大切
症状を悪化させたり他の病気を引き起こす可能性がある鼻水は出来るだけ取り除いてあげたいですが、多くの子どもは鼻を触られるだけでも嫌がりますよね。
まだ自分でかめない子には、眉間の方から鼻の穴に向かって鼻水を押し出してあげるといいですが、無理な場合はとりあえず出ている鼻水を拭き取ってあげるだけでもいいでしょう。
粘度の高い鼻水におすすめの方法
垂れてくる鼻水は拭けても、鼻の中に詰まっている粘度の高い鼻水こそ対応に困りますよね。そんな時には、こちらの方法がおすすめ。
まず、縦に四つ折りにしたティッシュを、人差し指に掛けて親指で挟み、鼻の下にあてる。その後、人差し指に掛けていたティッシュの短い方を下に向かって引き抜けば、ねばねばの鼻水が線の様になって取り去ることができます。
もちろん、こうした方法や鼻吸い器を使っても症状が改善されない場合は、かかりつけ医に相談すべきですが、鼻水でお困りの際はぜひ試してみてはいかがでしょうか?
参考URL
『朝日新聞デジタル』https://digital.asahi.com/articles/DA3S14415302.html?pn=3
『LIVING 横浜』https://mrs.living.jp/yokohama/dakaramama_blog/article/2578371
『岩野耳鼻咽喉科サージセンター』https://www.iwano-jibika.or.jp/snot/
- MR(医薬情報担当者):編集部スタッフ:古谷祥子