感染リスクが怖い今、子どもの風邪とどう付き合う!?
新型ウイルスの感染拡大に伴い、乳幼児の定期健診が延期されたり、子育て支援活動が中止されたりしています。
コロナだけでなく、インフルエンザやノロなどのウイルスの感染リスクが高くなる時期は、子どもが風邪を引いても院内感染が怖くて受診のタイミングを逃してしまう親御さんも多いはず。
そこで今回は、感染リスクが高い時期こそ知っておきたい、子どもの風邪の対処法と受診の目安についてご紹介します。
普段の様子との違いを見極めて
新型コロナウイルスについては、「37.5度以上の熱が4日以上続く場合は医療機関を受診する」という指針を国が定めています。
しかし、子どもの場合は普通の風邪であっても37.5度以上が4日間以上続くことはよくあることですし、しかも、その原因の9割がウイルスと言われています。
ウイルスは細菌と違って抗生剤と呼ばれる薬が効かないので、すぐに受診をして薬を飲まなければ治らないという病気ではありません。
したがって、発熱が続く場合であっても、鼻水を吸ったり解熱剤を使用したりするなど症状に合わせてホームケアを行うことが大切です。
その中で、「水分がとれずに半日以上尿が出ていない」「ぐったりしている」といった項目に当てはまらないかをチェックし、どちらか1つでも当てはまるようなら、すぐに医療機関を受診しましょう。
予防接種は適切な時期に受けるべき
病院でのウイルス感染を恐れて、予防接種の時期をギリギリまで遅らせる人もいますが、予防接種の対象となっている病気は、致死率が高かったり後遺症が残ったりする重い病気です。
不安な気持ちは分かりますが、コロナウイルスなどの感染症よりも怖い病気はたくさんあるので、子どもを守るためにも適切な時期に予防接種を受けておきましょう。
赤ちゃんは排泄で健康チェックを
赤ちゃんを育てている場合は、定期健診や子育て支援センターなどの相談先がなくなると不安という親御は多いはずです。
ただ、赤ちゃんの健康状態は基本的に排泄の状態でチェックできると言われています。
まずは、授乳やミルクの後にちゃんと尿が出ているか、排便回数が極端に減っていないかを確認しておきましょう。
しかし、生後3ヵ月未満で38度以上の発熱がある場合には、すぐに医療機関を受診するべきと言われているため、年齢に合わせて対処法を変えることも必要です。
このように、子どもの風邪を適切に対処するためには、「いつもの様子」をしっかりと観察した上で、冷静に症状をチェックして受診などの対応を判断することが重要と言えるでしょう。
参考URL
『朝日新聞デジタル』https://digital.asahi.com/articles/ASN4J4SQ6N4JPTFC003.html?pn=7
- MR(医薬情報担当者):編集部スタッフ:古谷祥子