自粛で体力低下!?子どもの疲労骨折に注意
コロナの影響で長期間の休校や自粛生活を強いられた子ども達。
勉強の進捗状況や、部活動の大会開催中止といった問題に注目が集まっていますが、実は休校開けに骨折する子どもが増えているのをご存知でしょうか?
今回は、コロナ禍における子ども達の現状と、健康な体を維持するための注意点などについてご紹介します。
体育の授業中に骨折
福井県のある病院では、緊急事態宣言が解除されて学校が再開された6月中旬から約2週間で10人の子どもが疲労骨折と診断されました。
短期間でこれほど患者が多くなったことは今までに例がなく、しかも骨折の原因は運動不足。
成長期真っ盛りの子ども達からは想像し難いため、実際に我が子が痛みを訴えていても「筋肉痛かな」という程度で、親御さんも骨折の可能性に気付けなかったと言います。
個人差はあるものの、予想以上に子ども達の体力は低下しており、本来過負荷ではない運動が骨折を引き起こすほどの負荷になってしまっている、というのが現状です。
子どももロコモに?
たかが数カ月運動する機会が減っただけで、成長途中の子ども達の体力が低下するとはイメージしにくいですが、実は現代の子ども達はコロナ以前からも運動の機会が減少傾向にありました。
ずっと同じ姿勢でスマホをいじっていたり、ゲームをしていたり、といった生活様式もその要因の1つです。
そこに、コロナが追い打ちをかける形となり、子どものロコモティブシンドローム=ロコモが深刻な問題となっています。
本来、ロコモとは、「加齢によって筋肉や関節が動きにくくなる運動器症候群」のことを指しますが、最近では子どもであってもロコモになる可能性があるため注意が必要です。
姿勢に注意して生活してみて
NPO法人「ストップ・ザ・ロコモ協議会」によれば、ロコモを回避するためには正しい姿勢に気を付けることが大切だと言います。
正しい姿勢とは、壁に背をつけて立った時に、頭・背中・尻・かかとが全て壁にくっつく姿勢です。
姿勢が悪くなると、柔軟性が低下したり体のバランスが悪くなったりして、運動パフォーマンスの低下や、ひいてはやる気などのメンタル面にも影響を与える可能性があります。
休み明けの学校でも、ケガをすることなく楽しく前向きに過ごせるよう、まずは基本的な姿勢から見直してみてもいいかもしれません。
参考URL
『福井新聞』https://www.fukuishimbun.co.jp/articles/-/1116849
『SankeiBiz』https://www.sankeibiz.jp/macro/news/200823/mca2008230830003-n1.htm
- MR(医薬情報担当者):編集部スタッフ:古谷祥子