子どもの反応見逃さないで~ストレスの乗り越え方~
現在、新型コロナウイルスの影響で子どもを取り巻く環境は大きく変化しています。
そして、子ども達は想像以上に大きなストレスを抱えながら、社会への不安や変化と戦っています。
そのため、「うちの子は大丈夫」と思っていても、実は気付かない内にストレスを抱え込み、心だけでなく体にまで異変が表れることも。
そこで今回は、コロナによる生活の変化を健康的に乗り切るために知っておきたい、子どものストレス反応と対策についてご紹介します。
『友達に会えない』ことは大きなストレス
社会的にはマスクの着用や手指消毒、換気の徹底など、コロナ対策のための新様式も定着しつつあるように見えます。
しかし、子ども達にとっては、まだまだ落ち着いて学校で授業を受けることができなかったり、友達と自由に喋ったり遊びに行ったりできないなど、小さなストレスが積み重なっている状態です。
国立医療成育研究センターが2020年4月30日~5月31日の期間中、1300人の子ども(7~17歳)と約3600人の保護者を対象に行ったオンラインアンケートによれば、約76%の子どもが「友達と会えなくて困る」としています。
また、約3人に1人は「すぐにイライラする、集中できない」といった回答を寄せており、新しい生活の中で子ども達も、悩みやストレスを抱えているということが明らかになりました。
身体症状にも注意を
大人もそうであるように、子ども達も大きなストレスに直面すると、以下のような身体症状や行動の変化をきたすようになります。
- 身体症状
- ・頭痛、腹痛がある
- ・眠れない、寝つきが悪い、など
- 行動の変化
- ・落ち着きがない
- ・以前よりよく喋るようになる
- ・お漏らしをする
- ・食欲が減る、増える
- ・赤ちゃん返りをする
ストレス反応自体は自然のものですが、日常生活に支障をきたしたり、自分や他人に危害を及ぼすような行為が見られるようであれば、すぐに専門機関に相談しましょう。
親子でストレスを乗り越える方法を
0歳以上になってくると、友人関係も複雑化してきます。
そのため、SNSなどのツールを活用して、友達とのコミュニケーションを絶やさないようにする、というのもストレスを抱えないためには有効な方法です。
また、今年は長期休みが極端に短縮されているせいで、心身共に充分なリフレッシュを出来ていない子どもも多く、登校に対する不安を募らせているケースもあります。
最終的には登校拒否になる可能性もあるため、まずは子どもの様子をしっかりとチェックして、親子でこの大きな世界の変化を乗り越える必要があると言えるでしょう。
参考URL
『時事メディカル』https://medical.jiji.com/topics/1773
- MR(医薬情報担当者):編集部スタッフ:古谷祥子