コロナだけじゃない!冬に気を付けたい感染症と対策
毎日のようにコロナウイルスの報道を目にしていると、どうしてもそちらに意識が向きがちですが、冬になると子どもは様々な感染症にかかりやすくなります。
そこで今回は、コロナ以外にも気を付けておきたい冬の感染症とその対策についてご紹介します。
12月~1月が感染が拡大しやすい時期
ウイルスは空気中をふわふわと漂っているイメージがありますが、実はその中に水分を含んでいます。
冬場のように気温が下がって湿度が下がると、ウイルス内の水分も蒸発して軽くなり、空気中を浮遊しやすくなってしまいます。
その結果、口や鼻から体内に侵入しやすくなるため、冬はウイルスの感染症が流行しやすくなるのです。
こうした理由が分かると、加湿や換気の重要性がより一層理解できるのではないでしょうか。
感染症ごとに特徴がある
今年の冬は、コロナのための感染症対策が徹底されているので、他の感染症の発症も少ない傾向があります。
しかし、そうは言っても、子ども達が病気になるリスクは出来るだけ排除しておきたいものです。
以下に、子どもがかかりやすい冬の代表的な感染症について、それぞれの特徴と感染経路をまとめているので、ぜひチェックしてみてください。
- インフルエンザ
- 症状
38度を超える急な発熱、咳、倦怠感、関節痛など風邪よりも強い全身症状が特徴。
コロナウイルスの症状とも似ている。
感染経路
くしゃみ、せきなどによる飛沫感染。
対策
予防接種が有効だが、マスクや手洗いも大切。
- ノロウイルス感染症
- 症状
吐き気、嘔気、下痢。子どもは嘔吐が多い。
他の感染症に比べて潜伏期間が1~2日と短く、症状も数時間~2日程度と短期間で治まる。
感染経路
接触感染。感染力が強く、便や嘔吐物にもウイルスが含まれているため、処理の方法に注意が必要。
対策
手洗いの徹底。次亜塩素酸ナトリウムなど塩素系消毒剤による消毒が有効。
- 溶連菌感染症
- 症状
38度以上の発熱、喉の痛みが症状として現れる。舌にイチゴのようなぶつぶつが出現する「イチゴ舌」の症状が特徴的。
感染経路
咳やくしゃみなどによる飛沫感染と接触感染。
対策
手洗いうがい、マスクなどによる咳エチケット。発症した場合は抗菌薬を服用し、48時間が経過するまで集団生活から離れることが、感染拡大予防として大切。
- 咽頭結膜熱
- 症状
6~7月、及12月にピークを迎える感染症。①発熱②咽の赤みや痛み③結膜炎の3つの症状が特徴。
感染経路
主に接触感染。原因ウイルスであるアデノウイルスは非常に感染力が高いため、直接的な接触だけでなく、患者が触れたタオルやドアの取っ手、手すりなどに触れることによる間接接触でも感染することがある。
対策
手洗い、及び患者と周囲の人間が触れる場所の消毒が大切。
参考URL
『gooニュース 感染症・予防接種ナビ』https://news.goo.ne.jp/article/kansensho/life/kansensho-IE00000590.html
『エステー株式会社』https://products.st-c.co.jp/plus/question/answer/14.html
- MR(医薬情報担当者):編集部スタッフ:古谷祥子