健康は体だけではない~子どもの心の不調に寄り添って~
春は新年度が始まり、期待や不安を胸に学校や園に通っているお子さんも多い季節。
楽しく過ごせる子もいれば、中には強いストレスを抱えて学校に行けなくなる=不登校になる子も。
そこで今回は、思春期の子どもの心の不調の徴候や、親が気を付けたいこと、できることについてご紹介します。
中学生から一気に増加する傾向に
不登校と聞くと、その原因として1番に思い浮かぶのは「いじめ」ではないでしょうか?
確かに、いじめと不登校には強い関連性がありますが、不登校に至るまでの原因や経過は1人1人違うものです。
実際、日本では平成25年度以降、不登校生徒数は年々増加傾向であり、特に中学生になると一気に増える傾向にあります。
理由としては、朝起きれない、何となく体調が悪い、そして、自分でもよく分からないけれど学校に行きたくないという子が多いです。
原因を知りたい親と話したくない子
自分の子どもは不登校になってしまった場合、親としては早急に「不登校の理由・原因」を突き止めようとします。
これは、学校には通うものであり、それが普通と考えている親世代にとって当然のことであり、可愛い我が子を悩ませている事があるのであれば、解決してあげたいというのが親心です。
一方で、子ども達はどうでしょうか?
実は、さきほどの不登校の理由にもあったように、子ども達の中には自分でも学校に行きたくない理由がよく分からない、もしくは上手く伝えられないというケースが多く見受けられます。
特に思春期の場合は、追及されればされるほど話したくなくなってしまい、家庭内で悪循環に陥ってしまうことがあるので注意が必要です。
子どもを信じて見守ろう
大人からすると、子どもが学校に通えなくなるというのは非常事態であり、早急に解決したい問題です。
もちろん、中には深刻ないじめなど早急に周囲の大人の介入がなければ命に関わるケースもあります。
しかし、コロナによって日常生活や価値観が大きく変動している今、何気ないきっかけで学校に通うことに疑問を持ち、不登校になってしまう子ども達もいるというのも事実。
親からすると不安ではありますが、自分が安心したいからといって無理な原因探しは禁物です。
まずは子どもを信じて見守り、子ども自身がどうしたいのかということを見極めましょう。
参考URL
『ヨミドクター』https://yomidr.yomiuri.co.jp/article/20210309-OYTET50002/
- MR(医薬情報担当者):編集部スタッフ:古谷祥子