コロナで体力低下!?~運動能力テストの結果より~
コロナの影響により、自宅で過ごす時間が増えたり、部活動が制限されたりと、子ども達が体を動かす機会が制限されている今、子どもの体力低下が危惧されています。
そこで今回は、スポーツ庁から発表された体力・運動能力調査の結果を踏まえながら、withコロナ時代の体力作りについてご紹介します。
中学生以上で体力低下傾向
スポーツ庁が例年各都道府県を対象に実施している体力・運動能力調査は、握力や50m走、立ち幅跳びといった新体力テストの結果を点数化したもの。
今回は2020年の6月~11月に実施されましたが、コロナの影響でサンプル数は例年の6分の1程度であり、全ての都道府県で実施できていない項目もあるため、今までの結果と今回の結果を直接比較することは難しいと考えられています。
しかし、結果としては高齢者を含む中学生以上の全ての世代で、前年度に比べて体力低下傾向を認めました。
運動する子としない子が二極化
今回の調査では、コロナ禍における子ども達の体力低下傾向が示されましたが、コロナ以前からも子ども達の運動時間の二極化が問題視されていました。
例えば、体育の授業や通学時間を除くと、お子さんはどれだけの運動する時間を確保しているでしょうか?
実は、1週間の総運動時間(体育や通学を除いた時間)が1時間にも満たない子ども達が、相当数いることが分かっています。
1週間に1時間ということは、1日に換算すると10分間にも満たないということに。
そんな子ども達が休校措置などにより通学時間や体育の時間を奪われたら、全く運動しなくなってしまうことになりかねません。
したがって、どれだけ日常生活の中で体を動かすことができるかというのが大切になってきます。
1日60分の運動を意識して
日本スポーツ協会が提示している、子どもにとって最低限必要な身体活動量は1日60分と言われています。
60分と聞くとかなりハードな運動というイメージを抱いてしまいますが、身体活動=スポーツではなく、散歩や掃除、公園遊びなども立派な身体活動です。
家で拭き掃除を手伝う、歩いて買い物に行く、影踏み鬼など体の接触がなくても遊べるゲームをする、など工夫次第で1日60分の身体活動量は確保できるもの。
ぜひ、楽しみながらお子さんの体力アップを応援してみてはいかがでしょうか?
参考URL
『スポーツ庁』
https://www.mext.go.jp/sports/content/20210420-spt_kensport01-000014364_2.pdf
『スポーツ庁WEBマガジン』https://sports.go.jp/tag/life/post-47.html
『産経新聞』https://www.sankei.com/life/news/210423/lif2104230044-n1.html
『順天堂スポーツ』https://www.juntendo.ac.jp/sports/news/20200525-01.html
スクスクニュースの過去記事も合わせてご覧ください。
自粛で体力低下!?子どもの疲労骨折に注意
https://www.suku-noppo.jp/headline/20200823子ども達の体力低下に注意!家でも体を動かして
https://www.suku-noppo.jp/headline/20201027- MR(医薬情報担当者):編集部スタッフ:古谷祥子