知っておきたい子どもの口内トラブルとその対策
食事を摂る、話をする、呼吸をする
こうした生きていくために必要な行為を支えているのは『口』を健康に保つということは、子どもの健やかな成長にも繋がるため非常に大切です。
そこで今回は、代表的な子どもの口内トラブルとその対策についてご紹介します。
意外な落とし穴
口のトラブルといえば虫歯ですが、最近では子どもの虫歯予防に熱心に取り組んでいる家庭も多いです。親の虫歯菌が子どもに移らないよう赤ちゃんの頃から口移しをしない、ジュースやお菓子の摂り方に気をつける、フッ素塗布をすると言った虫歯予防に有効な対策も比較的周知されています。
しかし、そんな虫歯対策にも意外な落とし穴が。
実は、脱水対策として有効とされているイオン飲料によって虫歯になる子どもが増えているのです。イオン飲料は下痢や嘔吐、運動時などの速やかな水分補給に適していますが、糖分もしっかり含まれています。
喉が渇いていると一度にたくさん飲んでしまいがちですし、スポーツ活動後は歯磨きをしないことが多いので、イオン飲料を飲む機会が多い場合は注意しましょう。
指しゃぶりは5歳まで
赤ちゃんの頃は可愛いとされている指しゃぶりですが、その習慣が5歳まで続いてしまうと、歯並びやかみ合わせに影響が出るとされています。
指しゃぶりをすると、くわえた親指が上の前歯を前方に押し出すので、上の前歯は出っ歯になり、上顎の横幅が狭くなってかみ合わせに支障が出てくることも。
5歳までにやめることができれば、自然と歯並びが治るケースが多いので問題ありませんが、5歳を過ぎてしまうと専用の器具を使って指しゃぶりを止めさせる必要性がでてきます。
その場合は、小児歯科医の診断が必要になるので、指しゃぶりが気になる子どもは5歳を区切りとして4歳までにやめさせるように注意しましょう。
健康な口は健康な人生に繋がる
今回ご紹介した例以外にも、口呼吸や口腔機能発達不全症など、口に関するトラブルは多いです。
確かに1つ1つは命に関わることが少ない病気なので軽くみられがちですが、口のトラブルを放っておくと、日常生活や学業といった子ども達のQOLに影響を与えるケースも少なくありません。
子ども達の健やかな成長のためにも、『口の健康』を意識してみてはいかがでしょうか?
参考URL
『ヨミドクター』
https://yomidr.yomiuri.co.jp/article/20210928-OYTET50006/
https://yomidr.yomiuri.co.jp/article/20210713-OYTET50003/
スクスクニュースの過去記事も合わせてご覧ください。
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https://www.suku-noppo.jp/headline/20210119- MR(医薬情報担当者):編集部スタッフ:古谷祥子