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増える手足口病〜冬でも対策を〜

夏に流行するこどもの病気として知られている「手足口病」。しかし、今年に限っては秋から冬にかけて感染者が増加しているのをご存知でしょうか?
そこで今回は、例年と異なる手足口病の特徴と対策についてご紹介します。

本来は夏に流行する病気

手足口病は口の中や手のひら、足の裏などに水疱性の発疹があらわれる病気です。例年、感染者の約90%を5歳以下の子どもが占めるなど、乳幼児がかかる代表的な感染症として知られています。
3分の1程度の確率で発熱伴う事もありますが、高熱になることはありません。
症状自体は1週間程度でなくなるものの、原因ウイルスの種類が複数あるため、何度も感染する可能性があるというのが手足口病の怖いところです。
また、口の中の水泡が潰れた後の痛みで食事や水分を受け付けなくなることがあるため、脱水症には注意しましょう。

全国で異例の増加傾向

本来、手足口病はヘルパンギーナやプール熱と並んで3大夏風邪と呼ばれるほど夏に感染のピークを迎える病気でした。しかし、今年に限っては夏に流行せず、10月〜11月にかけて患者数が急激に増加しています。
国立感染症研究所の調査によると、2021年7月26日〜8月1日の間に全国3000の小児科で確認された手足口病の患者数は平均で0.18人でした。
その後、九州を中心に患者数が増え始め、10月25日〜31日には1.52人に。
また、関西3府県ではさらに患者数が増加傾向であり、11月上旬には平均患者数が3人を超えるなど異例の状況となっているのです。

まずは感染対策を

冬場はインフルエンザやノロウイルスなども流行しやすい時期です。そして、コロナウイルスも感染が落ち着いてきたとは言え、油断できない状態です。
出来るだけ子ども達に元気に過ごしてもらうためにも、まずは感染対策を徹底しましょう。
手足口病の原因ウイルスはコロナウイルスと同じく、飛沫と接触によって感染します。便に含まれるウイルスが口に入ることで感染する事もあるので、特に赤ちゃんがいる家庭ではオムツ替えの後の手指消毒を徹底するなど、予防に努めましょう。

参考URL

『ヨミドクター』https://yomidr.yomiuri.co.jp/article/20211113-OYT1T50151/

『厚生労働省』https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou19/hfmd.html#hfmd01


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