気にしすぎは逆効果〜子どもの偏食との付き合い方〜
子どもの成長に大きく関わる食事。栄養バランスや食べる量などを気にする親は多いのではないでしょうか。
そこで今回は、子どもの偏食との付き合い方についてご紹介します。
3割の親が偏食に悩んでいる
離乳食から幼児食に進むと食べられる食材も増えますが、同時に子どもの好き嫌いも顕著に現れ始めます。親としては健康的な体を作るために栄養バランスの良い食事を食べてほしいところですが、頑張った食事ほど子どもは食べないなんてことはよくあることです。
実際、厚生労働省が実施した2015年度乳幼児栄養調査によると、2〜6歳の子どもを持つ親の約3割は「子どもの偏食で悩んでいる」ことが明らかになりました。
日本では昔から食行動は育児の問題、多くは母親の問題として捉えられていたため、今でも偏食は親の責任というイメージが根強く残っています。しかし、子どもは基本的に好きなものしか食べません。子どもの性格によっては、未知の食材はモンスターのように感じられて怖くて口にしないというケースもあります。
子どもが偏食だからと言って子どもや自分を責めることはせず、同じように悩む親が3割はいること、そして、子どもの食事はそんなものだと考え方を変えることも大切です。
食事を楽しむことが大事
子どもの偏食が気になると、どうしても「食べなさい」「食べ終わるまで遊んじゃダメ」などと『食べ方』に固執しがちです。
しかし、親が強制すればするほど、子どもは食事の時間が嫌いになり、逆効果になってしまいます。
決まった時間に子どもの発達に応じた食事を用意するまでは親がすることですが、その食事をどのように食べるかは子どもが決めます。子どもの自由にさせて食事は楽しいものだという意識が芽生えれば、自然と食べるものが増えていくことが多いです。
子どもの偏食を直したい場合は、まずは親が楽しんで食べている姿を見せてあげましょう。それでも心配な状況が続くようであれば、数は少ないですが偏食外来を行っている医療機関で指導を受ける方法もあります。気になる場合は専門医に相談してみましょう。
参考URL
『時事メディカル』https://medical.jiji.com/topics/2819
- MR(医薬情報担当者):編集部スタッフ:古谷祥子