子どもの体調不良~重症化させない看病する時のポイントとは~
季節の変わり目は大人も子どもも体調を崩しやすい時期です。
今年はコロナに加えてインフルエンザも流行していますが、子どもの場合はノロウイルスやRSウイルスなど他にも感染しやすい病気があります。
そこで今回は、寒暖差が激しい季節の変わり目に知っておきたい、子どもの体調不良を重症化させないための看病時のポイントをご紹介します。
水分補給が大切
発熱や下痢、嘔吐の症状がみられる場合、最も気を付けたいのは脱水です。体温が高いと体内の水分が蒸発しやすくなりますし、下痢や嘔吐が続く場合は、水分と共に栄養分やミネラルなども失われてしまいます。
脱水症状になると、喉の渇きやめまいなどの他に、重症化すると手足の痙攣や失神を引き起こすこともあるため、子どもが体調不良の時には脱水症状になっていないかチェックすることが大切です。
水分+塩分が効果的
脱水を防ぐためには、水分に加えて電解質を補給することがポイントです。代表的な電解質は食塩の構成要素であるナトリウムとクロームであるため、水分と塩分を合わせてとることで、脱水を防ぎやすくなります。
したがって、夏場の熱中症予防の時と同じく、電解質を含む経口補水液が効果的ですが、他にもおすすめの水分補給用の飲み物を2つご紹介します。
- (1)リンゴ水
- リンゴを15~20分ほど煮た煮汁に塩を加えて冷ましたもの。糖分と塩分、水分を効率よく摂取できるだけでなく、リンゴに含まれる水溶性食物繊維のペクチンが腸内環境を改善し、ポリフェノールの一種であるエピカテキンが免疫力を高めてくれます。
- (2)みそ汁
- みそ汁には水分やミネラル、タンパク質やアミノ酸など体に良い成分がバランス良く含まれています。体調不良時は通常よりも味が濃く感じることが多いため、いつもよりも薄めの味付けにして飲ませてあげましょう。
入浴や食事は無理せずに
入浴は体力を使うため、発熱や下痢嘔吐などの症状がある時は無理をせずにやめておきましょう。濡れたタオルで体を拭いてあげるだけでも十分です。
また、「何か栄養のある物を食べて力をつけないと!」と食べさせたくなる気持ちも分かりますが、食べ物を消化することは非常にエネルギーを使います。体調不良時はただでさえエネルギーが不足しているため、無理をして食事をとるよりも、適度に水分と塩分と糖分が摂取できていれば1~2食抜いてもかまいません。
子どもの体調不良をなるべく早く楽にしてあげるためにも、適切な看病をしてあげましょう。
参考URL
『ヨミドクター』
https://yomidr.yomiuri.co.jp/article/20230123-OYTET50020/?catname=column_yamaguchi-mayumi
『新潟日報デジタルプラス』
https://www.niigata-nippo.co.jp/articles/-/123983
- MR(医薬情報担当者):編集部スタッフ:古谷祥子