しつこい子どもの鼻づまり~原因と自宅での対処法とは~
子どもはちょっとした刺激や風邪で鼻水が出やすいです。さらに、一度鼻水の症状が表れると長引きやすく、鼻水をきっかけに喉風邪などを引き起こすこともあります。
そこで今回は、できるだけ早く改善させたい子どものしつこい鼻づまりの対処法について解説します。
子どもの鼻はなぜつまりやすい?
鼻がつまる仕組みは、大人も子どもも同じです。アレルギーや感染などの刺激により、鼻腔内の粘膜が腫れてしまい、鼻腔内が狭くなることで鼻づまりが引き起こされます。
狭くなった鼻腔内の中を鼻水が通ることで、さらに狭くなって空気が通りづらくなり、鼻が詰まって呼吸がしづらくなるのです。
乳幼児の場合は、もともと鼻腔が小さいため、粘膜の腫れと鼻水によって大人よりも鼻がつまりやすくなっています。布団やぬいぐるみのなどに潜むハウスダストや花粉などが原因で鼻水の症状を引き起こすこともあるため、鼻水の症状が続く場合は身の回りの環境に注意した方がいいでしょう。
鼻水を取り除くことが1番の対処法
鼻水と鼻づまりに対する対処法は「鼻水を取り除くこと」です。市販の吸引器を使って、こまめに鼻水を取り除きましょう。
この時、口で吸うタイプの吸引器ではなく、電動の吸引器がおすすめです。口で吸うタイプは安価で手軽ですが、風邪が原因と鼻水の場合は吸う側の大人に移る可能性があります。家庭内の感染を防ぐためにも、電動タイプの吸引器を活用しましょう。
鼻づまりに対しては、水500mlに対し重曹2.5gと食塩5gを溶かした水を鼻に2、3滴たらす方法が効果的です。鼻水が柔らかくなるため、点鼻の後に吸引器で吸うと、しつこい鼻水も取りやすくなります。
また、部屋の湿度を40%以上に保つ、ウイルスや細菌の感染を防ぐために手指消毒を徹底する、換気扇を消して入浴する、などの方法も鼻水と鼻づまりの対策としておすすめです。
寝ている時に鼻が詰まって息苦しそうな場合は、背中の下に丸めたタオルを入れるなどして上半身を高くしたり、横向きに寝かせたりすることで症状が緩和されることがあります。
慢性的な鼻づまりは成長にも悪影響
鼻づまりがひどくてミルクの飲みが悪い、眠れていない、尿が普段より少ない、熱が38度以上あるといった場合は、小児科を受診して適切な治療を受けましょう。
また、軽度の鼻づまりであっても、慢性的に鼻が詰まっている場合は注意が必要です。鼻づまりが原因で睡眠が不十分になり、日中に集中力が低下したり、イライラしやすくなったりします。
さらに、口呼吸が続くことにより歯並びが悪くなったり、細菌やウイルスに感染しやすくなったりと、さまざまな悪影響を与える可能性が高いです。
長期的な鼻づまりが気になる場合は、小児科や耳鼻咽喉科に相談しましょう。
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- MR(医薬情報担当者):編集部スタッフ:古谷祥子