子どもが「学校に行きたくない」時はどうする?専門家によるチェックリストを活用しよう
長期休み明けは子ども達に心身の不調が現れやすい時期です。リラックスした状態の休み期間中とは違い、学校の勉強や部活動、人間関係などにストレスを感じる場面が多く、どうしても学校を休みたい気持ちになってしまいます。
一方で、親としては子どもの気持ちにどこまで寄り添うべきか悩むところです。
そこで今回は、子どもから「学校に行きたくない」と言われた時のポイントや活用できるチェックリストについてご紹介します。
学校に行きたくない理由はさまざま
「学校に行きたくない」と言っても、子どもによって理由や気持ちの程度はさまざまです。
子どもの性格や学校側の事情によっても理由は異なるため一概には言えません。しかし、不登校に至るまでには主に以下のような原因があります。
⑴友達や先生との関係に悩んでいる
学校は友達や先生と関わることがとても多い場所です。そのため、子どもの感性や考え方が周りの人と合わない場合はストレスを感じて悩むこともあります。
まずは、日常的に子どもの学校生活の話を聞いたり、本人の考えを認めて理解していることを態度で示したりしましょう。
その上で、大人の介入が必要な場合は、学校側にも相談して解決策を考えることも必要です。
しかし、子ども同士のトラブルは大人が間に入っても解決できないケースもあります。その場合は、本人の気持ちを優先して学校を休ませる方がいいでしょう。
⑵ストレスを感じやすい性格
子どもの中には、とても繊細でちょっとしたことにもストレスを感じてしまう性格の子もいます。小さなストレスが積み重なり、大人から見ると大きなトラブルはないけれど、最終的には学校に行きたくない、となってしまうのです。
性格を変えることは難しいため、まずは自分の気持ちを素直に話せる相手を見つけたり、家族に話してストレスを解消したりすることが必要でしょう。
⑶なんとなく学校に行きたくない
学校生活に問題がなくても、疲れが溜まっていると学校に行きたくないということもあります。
その場合は、しっかりと休息を取って疲れを取ることが大切です。
一方で、なんとなくの理由で学校を休み続けると、次第に学校に行きづらくなり不登校になる可能性もあります。
生活リズムを整えて十分に休息が取れているようなら、学校に行くように促してみましょう。
心配な場合はチェックリストも活用して
子どもが学校に行きたくないのには理由があると頭ではわかっていても、いざ我が子にそう言われると親としてはパニックになることも多いです。
自分の判断が子どもの将来に悪い影響を与えるのではないかと心配にもなるでしょう。
最も大切なことは子どもの話を丁寧に聞いて、学校に行きたくない理由やその背景にある問題を解決することですが、不安な場合はチェックツールを用いて学校に行かせるべきか判断することもできます。
全国不登校新聞社などが開発した「学校休んでいいよチェックリスト」では20の質問に対する回答結果により「休ませましょう」「休んでいいと伝えてみて」などの対応を示してくれます。自分の対応に自信がない時や第三者の意見を知りたい時は活用してみましょう。
参考URL
『ヨミドクター』https://yomidr.yomiuri.co.jp/article/20230822-OYT1T50199/?catname=news-kaisetsu_news
『学校休んだほうがいいよチェックリスト』https://branchkids.jp/lp/oyasumi-checklist
- MR(医薬情報担当者):編集部スタッフ:古谷祥子