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妊娠中こそ口内ケアを大切に

妊娠中はつわりや浮腫、貧血などマイナートラブルが尽きないですが、実は虫歯や歯周病などにもなりやすいということをご存知でしょうか?
そこで今回は、妊娠中に高まる口内リスクについてご紹介します。

ホルモンバランスの変化が影響

虫歯や歯周病の原因はミュータンス菌などの細菌です。細菌は口内の食べかすなどに含まれる糖分をエサにして繁殖し、最終的にはプラークと呼ばれる塊となって歯を溶かしたり歯茎に炎症を起こしたりします。

妊娠中はホルモンバランスや栄養状態の変化により、抵抗力が落ちやすい状態です。その結果、口腔内にも細菌が繁殖しやすくなり、虫歯や歯周病を引き起こします。

特に、歯肉が腫れる「妊娠性歯肉炎」は、一般的な歯肉炎よりも進行が早いため、早期発見による治療が必要です。

妊娠中の口腔ケアは安定期以降がおすすめ

妊娠中は歯科医院での検査や治療による胎児への影響を不安視して、受診を控える妊婦さんが多いです。

実際に、厚生労働省が2019年に行なった地域保健•健康増進報告によると、妊娠中に歯科を受診した人の割合は35.2%と低い水準を示しています。

しかし、妊娠中の口腔トラブルを放置してしまうと、産後は育児で忙しくなるため、そのまま重症化してしまう可能性も高いです。
安心して赤ちゃんを迎えるためにも、つわりなどが落ち着いた安定期に一度歯科医院を受診するようにしましょう。

妊娠中こそ歯科健診を

妊娠期は口内環境が大きく変化しており、歯茎からの出血や唾液の減少、それらに伴い口内の粘つきや口臭などの症状が表れやすいです。

こうした症状に気が付かず、もしくは気付いても未治療のまま放置してしまうと、虫歯や歯肉炎、歯周炎といった病気に発展するリスクがあります。

歯肉炎などの病気は低体重児出産や早産につながる恐れもあるとされているため、痛みなどの自覚症状がなくても積極的に妊娠中は歯科健診を受けましょう。

参考URL

『時事メディカル』https://medical.jiji.com/topics/3264

『厚生労働省』https://www.mhlw.go.jp/content/12401000/000488879.pdf


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