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コロナ5類移行から1年〜子どもの感染症に注意を〜

2024年5月8日で新型コロナウイルス感染症が5類に移行して1年が経ちます。
ワクチンや治療薬の開発により、命を脅かされることはなくなりましたが、一方で、この1年はコロナウイルス以外の感染症が季節を問わず流行していました。
特に、子ども達の間ではさまざまな感染症が拡大したため、何度も体調不良に悩まされたという保護者の方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、コロナが5類に移行して1年の今、改めて注意したい感染症とその対策についてご紹介します。

新型コロナウイルス感染症の動向

昨年5月に5類に移行され、夏には第9波と呼ばれる感染再拡大の時期もありましたが、厚生労働省によれば、4月21日までに報告された患者数は11週連続で減少傾向です。
新たな変異株も発見されておらず、全体として落ち着いている状況にあると考えられています。

ただし、昨夏の流行を踏まえると、今年の夏も再流行する可能性があるため、改めてマスクの着用や手指消毒の徹底が必要です。
もちろん、夏場は熱中症のリスクがあるので無理は禁物ですが、免疫が低下している時や感染が気になる時は、様子を見ながらマスクを着用しましょう。

その他の感染症の動向

国立感染症研究所によると、乳幼児がかかりやすい夏風邪の1つであるヘルパンギーナは、1医療機関の新規患者数が昨年7月に過去10年で最多を記録しました。

また、子どもの肺炎を引き起こす原因となるRSウイルス感染症も例年にくらべると高い水準で患者数が推移しており、夏に流行のピークを迎えるはずの咽頭結膜熱(プール熱)は昨年11月に警報レベルの流行を見せています。

そして、毎年冬に流行するインフルエンザは、新型コロナウイルスの出現によってここ数年は影を潜めていましたが、昨年12月には過去10年で最も早く患者数が警報の基準を超え、春夏を過ぎても勢いを維持していました。

このように、季節に関係なく1年を通して子どもの感染症が流行している背景には、コロナの感染拡大時期に流行が抑えられていたことで、病原体に対する免疫が低下したためだと考えられています。

この1年でさまざまな病原体に感染して免疫を獲得したと考えれば、今後は流行も落ち着くと予想されますが、子どもの場合は感染症が思わぬ合併症を引き起こすケースも少なくありません。

引き続き、手洗いうがいや、必要な場面でのマスクの着用など感染対策には注意しましょう。

参考URL

『時事メディカル』https://medical.jiji.com/news/58838


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