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膝の外側が痛い!?~子どもに多い外側円板状半月板に注意を~

成長途中である子どもの身体にはさまざまな変化が起こるものです。中でも、幼児期から思春期にかけて断続的に起こる成長痛は一般的によく知られている身体の変化であり、子どもから「膝が痛い」「足が変な感じがする」と言われたら、成長痛を思い浮かべる保護者の方が多いのではないでしょうか。
しかし、中には手術が必要な身体の病気が潜んでいる可能性もあります。
そこで今回は、子どもに多い「外側円板状半月板」について解説します。

外側円板状半月板とは?

半月板は膝関節内にあり、外側と内側にそれぞれCの形をしており、膝関節の安定性やショック吸収に重要な役割を果たしています。外側円板状半月板というのは、外側の半月板が丸くて厚い形をしているという先天的な形状異常です。
外側円板状半月板の発生頻度は、欧米では0.4~5%である一方、日本人を含むアジア系では5.8~17%に高まり、その多くが10代前半の子どもです。
症状のない人や成人期に初めて症状が現れる人もいますが、外側円板状半月板は外側の半月板が損傷されやすい状態にあるため、外傷などがきっかけで半月板が傷つくと症状が表れて病気が明らかになることもあります。

激痛や腫れにより歩けなくなることも

外側円板状半月板の主な症状は、膝関節の痛みや可動域の制限、引っかかり感や膝関節の不安定感などです。具体的には、運動時に膝の外側に痛みが生じたり、膝の曲げ伸ばしをした時に膝が「コクン」と鳴ったりして、次第に体育での運動が難しくなります。
さらに症状が進行すると、膝の腫れや激痛が目立つようになり、最終的には膝を動かせなくなる「ロッキング」という症状をきたす可能性があるため、膝外側の痛みが続く場合は早めに整形外科を受診して、適切な治療を受ける必要があります。

症状に合わせて適切な手術が必要

半月板は損傷すると自然治癒が難しく、放置すると関節の変形や歩行困難を引き起こすことがあります。したがって、症状が持続する場合は手術が必要です。
外側円板状半月板に関する研究により、症状の有無に基づく半月板の形状の違いがMRIで確認されているため、画像診断をすることで、手術の適否や方法についてより適切な判断が可能になっています。
子どもが膝の外側の痛みを継続して訴えている場合は、放置せず早めに整形外科を受診しましょう。

参考URL

『時事メディカル』https://medical.jiji.com/topics/3386


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