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発達障害の子どもは本当に増えている?~一人で悩まずに受診を~

最近では、パソコンやスマートフォンの普及により、インターネットで簡単に子どもの病気に関する情報を得ることができるようになりました。これにより、神経発達症(発達障害)についての理解と認知度が高まっている一方で、些細な言動や個性に過剰に反応し、病名を早まって診断したり、焦ったりする保護者の方が増えていると指摘されています。
そこで今回は、一人で悩む前に知っておきたい発達障害の特徴や現状について解説します。

便利なネットの情報が不安の原因に

発達障害には、自閉スペクトラム症、注意欠如多動症、知的発達症などさまざまな種類があり、それぞれが特有の症状を有します。近年では、「障害」よりも「特性」として捉えられ、個性として認識されることが多いです。
しかし、どうしても「怠け者」や「自分勝手」といった誤解を生みやすいため、日常生活で制限を受けたり、社会生活に困難を感じるケースも少なくありません。
一方で、SNSやネットの普及により、保護者の焦りによる自己判断が、発達障害と疑われる子どもの増加要因の一つになっていると言われています。
実は、SNSやネット上で「発達障害」などのキーワードを入れて、何度も検索を繰り返すと、ユーザーの好みや傾向を学習するアルゴリズムによって同様の情報が意図的に表示され、閉鎖的で偏った情報ばかりを受け取るようになってしまいます。
その結果、保護者の方は不必要な心配や自己判断に走るようになり、子どもへの過度な干渉つながるという悪循環に陥ってしまうのです。

「ついで受診」で気軽に発達相談をしよう

発達神経学センター長で名誉院長の高橋孝雄医師によれば、実際の臨床の場では、治療や介入の必要がない子どもも含まれることが多いそうです。
また、たとえば園の先生に言葉の遅れによる自閉スペクトラムを指摘されたとしても、他の発達に問題がなければ、可能性を否定できることもあるし、時間が解決することもあります。
子どもの発達に気になることがある場合は、情報の波に飲まれる前に、まずは小児科医に相談しましょう。予防接種や健康診断などのついでに相談する方法もおすすめです。親子の心身の健康を守るためにも、一人で悩まずに客観的な視点で診断してもらうことが大切だと言えます。

参考URL

『時事メディカル』https://medical.jiji.com/topics/3477


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