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子どもの半数以上が体水分不足!?~熱中症と併せて注意を~

子どもたちの健康を維持する上で、適切な水分補給は非常に大切です。しかし、新潟大学などの研究グループが実施した「体水分調査」によると、多くの子ども達が「水分量がやや不足気味」であることが明らかになりました。
そこで今回は、子どもの水分不足と水分補給の重要性についてご紹介します。

子どもの水分不足の現状とそのリスク

新潟大学などのグループは、2021年4月と7月に新潟市の小中学生349人を対象に、尿の浸透圧や成分濃度を分析しました。その結果、4月には調査対象の66%が、7月には50%が「水分量がやや不足気味」とである値を超えていたことが分かりました。
これは、子どもたちが日常的に十分な水分を摂取していないことを示しています。
水分が不足すると、尿の色が濃くなり、尿細管での水分再吸収が促進されるため、体内の水分バランスが崩れるリスクが高くなります。
さらに、体内の水分が3%以上失われると、頭痛やめまい、倦怠感、口の渇きなどの症状が現れたり、10%以上失われると入院が必要になるケースもあるなど、健康への影響は小さくありません。
特に、乳幼児の場合は脱水症状が重症化しやすいため、より一層注意が必要です。

日常的な水分補給の重要性と対策

新潟大学の調査では、子どもの水分不足とあわせて、子どもたちが自分の尿の色から体水分の状態を正確に判断することが難しい、ということも明らかになりました。そのため、子どもたちが自発的に水分補給を行えるよう、保護者や教師など周りの大人が意識を高めるための声掛けや取り組みをする必要があると言えます。
特に、水分補給は暑さが厳しい夏場の時期だけ気を付ければ良いというわけではありません。
寒い季節や運動時にも体水分は失われるため、常に小まめに水を飲む習慣を身につけることが大切です。小児期の1日の平均的な水分必要量は、新生児で400~500ml、1歳児で1150~1300ml、6歳児では1800~2000mlとされており、この基準を参考にしながら、適切な水分補給を心掛けましょう。
そして、もし脱水状態になった場合は、速やかに水分と電解質を補給し、容体によっては病院を受診するなど適切な対応をとることが大切です。

参考URL

『時事メディカル』https://medical.jiji.com/news/59191

『西彼杵医師会』https://www.mmjp.or.jp/nishisonogi-med/sickness60.html


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