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就学前までの発症が大きく影響~増える子どもの近視について~

裸眼視力1.0未満の子どもの割合は、年々増加しています。令和4年度の学校保健統計によれば、学校段階が進むにつれて裸眼視力1.0未満の子どもの割合は増加しており、小学校で3割、中学で6割、高校では7割という結果になっています。
子どもの視力低下は、ほとんどが近視によるものです。しかし、低年齢で近視を発症するほど将来的に近視が強くなる傾向にあるため、就学前の近視対策が大切なポイントになります。
そこで今回は、増える子どもの近視と、その対策についてご紹介します。

近視予防として屋外活動を取り入れて

近視の主な原因は体質と環境ですが、特に影響が大きいのは目に近い距離で行う作業と屋外活動の減少です。
最近増えているデジタル端末を使った動画視聴やゲームだけでなく、読書や書き物なども目と近い距離で長時間作業することで、眼球の形に影響を与え、近視を進行させます。
特に、6歳以下の子どもは発症すると進行が速くなるため、近視予防に有効な生活習慣を身につけることが重要です。
屋外活動は近視抑制に有効とされており、実際に台湾では、1日2時間以上の屋外活動を国の政策として推進しています。したがって、家庭でも近視の発症予防対策として、幼少期に外遊びの習慣を積極的に取り入れるといいでしょう。

就学前までに適切な習慣を身につけよう

デジタル端末の使いすぎは良くないと分かっていても、現代の家庭や教育現場ではデジタル端末を手放すことは現実的ではありません。だからこそ、近視を発症させないために、適切な使い方が求められます。
子どもがデジタル端末を使用する時は、姿勢を正して、目と画面の距離を30センチ以上保ち、30分に1回は画面から目を離して遠くを見るよう、日常的に声掛けをして習慣づけてあげましょう。
また、親が使用時間を管理して、休息を促す機能を活用する方法も有効です。
近視の主な原因である「軸性近視」は、眼軸長が伸びることで起こりますが、この眼軸長は一度伸びてしまうと元に戻す方法がありません。したがって、6歳までに眼軸が伸びないよう、就学前の生活習慣には特に注意しましょう。

参考URL

『時事メディカル』
https://medical.jiji.com/topics/3501

『令和4年度 学校保健統計(文部科学省)』
https://www.mext.go.jp/content/20231115-mxt_chousa01-000031879_1a.pdf


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