- 監修:管理栄養士 磯村優貴恵
【1歳の食べ物】生野菜やチョコレート、いつから食べてもいいの?
幼児期の食事で悩んだら…管理栄養士からのアドバイス
乳幼児期に与える野菜は、加熱をするようにしましょう
野菜はものによって生で食べられるものと食べられないものがあります。しかし、基本は生で食べられるものであっても加熱をして与えましょう。
加熱することで食物繊維が柔らかくなるため、まだまだ未発達の消化器官をもつ子どもにとっての負担が軽くなります。
また、第二乳臼歯が生えそろうのが3歳頃ですので、1歳児の時点では「噛んですりつぶす」ことが難しくなります。加熱して柔らかくすることは子どもにとって食べやすくするためにも必要なことなのです。(第一乳臼歯が生えそろうのは1歳6カ月頃です。)
トマトは離乳食の中期から生でもOK
大人の食事でもサラダとして良く用いられる食材の一つが「トマト」です。
離乳食の初期では消化の悪い皮と種の部分は取り除き、加熱をしてピューレ状にして与えます。離乳食の中期~後期になると皮と種を除けば生の状態でもOKです。
きゅうりはすりおろして与えるのがおすすめ
同じようにきゅうりの皮も大人にとってはなんてことのないかたさですが、離乳食期の子供にとっては噛み切れず固く感じる要因です。
離乳食中期以降(8ヵ月頃から)は生の状態でもOKですがすりおろすなどの工夫をしましょう。
皮ごと生で食べられるのは1歳を超えてからが良いでしょう。また、生野菜を与えるポイントとしてはアクの少ない野菜を選び、菌を減らすためにもしっかりと水洗いをした状態のものを与えるようにしましょう。
チョコレートを与えるのは3歳以降をおすすめします
甘くておいしいチョコレートはおやつのなかでも人気のあるものではないでしょうか。
チョコレートはもともと「カカオ豆」から作られていますが、そのままでは苦みが大きいので食べやすくするために砂糖、全粉乳、カカオバター等をプラスしています。
大人の間食として食べられるチョコレートには70%や80%以上のビターなものも好まれますが、子供向けのおやつとなるとカカオの割合は40%前後のものが多くなっていますので、残りの60%ほどは砂糖などが使用されていることになります。
そのため、チョコレートの多くは糖質や脂質が多く、食べ過ぎには十分に注意が必要です。砂糖の摂り過ぎは虫歯の原因に、脂質の摂り過ぎは肥満の原因にもなります。
また、甘いものは美味しいと感じられ、ついつい食べ過ぎてしまう可能性もあります。あくまでも3食の食事を基本としてきちんと食べるためにも「おやつ」でおなか一杯にならないように注意しましょう。
これらのことを踏まえ、1歳になるまではチョコレートは控え、できれば3歳を過ぎたころか与えることをおすすめします。
市販のチョコレート菓子の中には大豆由来のものや乳、そのたアレルゲンとなるものも含まれますので、3歳を過ぎて与える際にも表示をしっかりと確認して普段のおやつとしてではなく、特別な日に少量与えるようにしましょう。
管理栄養士磯村優貴恵 プロフィール
大手ダイエット専門のエステサロンにて、食事指導を通してお客様の体を内側・外側の両面からサポート。 その後、和食やカフェのキッチンスタッフとして約3年間の料理修行を行う。特定保健指導を経て、現在は、子供から大人まで家族みんながおいしく食べられて健康になれるよう、レシピ・商品開発や執筆など幅広く活動中。 資格:管理栄養士、フードコーディネーター、薬膳インストラクター、健康食育ジュニアマスター
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