5月病~子どものサインに要注意!~ ー元幼稚園教諭から見た『園児のココロ、大人のココロ』
分かる!役立つ!先輩ママの知恵袋
連載:元幼稚園教諭から見た『園児のココロ、大人のココロ』
今回のテーマ

5月病~子どものサインに要注意!~

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子どもにもある『5月病』

新生活が始まり一カ月、ゴールデンウィークがやってきます。

ホッと一息つけるものの、休み明けに泣く子もいます。崩れてしまった生活リズムを戻す事で落ち着く子もいます。

子どもにも5月病はあるのです。

心配なのはここまで泣かずに頑張ってきた子どもたちが突然「行きたくない」と言い出したり、精神的なものから腹痛を訴えたりするケースです。

今まで楽しく通っていたのにどうしたのだろうと戸惑うかもしれません。

子どもの5月病についてご紹介します。

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5月病になる子の傾向

・周囲からしっかりしていると見られており、それを自覚している子

・頑張り屋で無理してしまう子

・感情を表に出さずに我慢してしまう子

「頑張っていて偉いね」「泣かないですごいね」「お友達のお世話もしてくれてありがとう」と声を掛けられると褒められて嬉しい半面、無理して頑張ってしまう傾向があります。

さみしい気持ちを我慢して一生懸命頑張っていたのかもしれません。


 ・完璧主義な傾向にある子

新生活は思うようにいかない事がたくさんあります。

「こんなはずじゃない、上手にできなかった。」と、理想と現実のギャップに葛藤が生じます。


このようなタイプの中に5月病にかかる子が見られる傾向があります。

連休明けに張りつめていた糸がプツンと切れてしまうようです。

4月当初に不安で泣いていた子どもと違って、幼稚園の生活ってこういう事なのだと知った上での登園拒否は解決に時間がかかるかもしれません。

保育者も毎年十分配慮して子ども達の様子を見ていますがどうしても防げない事があります。

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きっかけは些細な事、理由が理由ではないことも

登園したがらない理由を聞くと「○○ちゃんがこうしたから」「体操が嫌だから」「ママといたいから」など理由をあげますが、それだけが原因というわけではありません。

そしてきっかけは何でも良かったりするのです。

その時のコンディションで傷ついてしまう一言やどうしても気持ちが前向きになれない事って大人でもありますよね。

根本にあるのは「頑張り過ぎて疲れてしまった」という事だと思います。


親も保育者もこの子は大丈夫かなと安心していた子に限って起こりやすいです。

防げなかった事に心が痛みますが、見方を変えれば今まで我慢していた感情を表に出せたのです。

これもまた成長の一つかなと思います。

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園の先生はどんな風に関わる?考える?

私がいた園ではどのように対応していたかご紹介します。


・話しを聞き、気持ちに寄り添う

自分の気持ちを受け入れてもらえた、口に出していいのだと思えると落ち着くようです。


・たくさんスキンシップを取る

子どもは誰でも甘えるのが大好きですよね。

抱きしめる、抱っこする、会いたかったよと伝え安心感と心の拠り所を作ります。

大げさなくらいでもいいと思っています。


支度を嫌がったりされると時間に追われ、「泣かないの!頑張りなさい」の一言がつい出そうになる瞬間ってあると思います。

イヤイヤ全盛期の我が子相手にでさえ、分っていても心の中でメラメラ湧く闘志とつい浴びせたくなる言葉でいっぱいです。

しかし、大切な事は時間がかかっても焦らず見守る事だと思います。

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それはサインかも

表情が曇っていたり、幼稚園の話をしたがらなかったり、何か変化があった時は注意して様子を見守ってあげてください。


こんな事がありました。

しっかり者の女の子で、周囲から好かれ名前をみんなにすぐ覚えてもらったA子ちゃん。お友達のお世話も率先して行っていました。

一つ気になっていた事はバス停のお母様の表情が硬いこと。

ある日連絡帳に書かれていました。「園から帰ってくると突然泣いたり、下の子に当たったりしています。園での様子はいかがでしょうか」とありました。

驚きました。様子には配慮していたものの、園ではサインが全くなかったのです。

園でのA子ちゃんの頑張っている様子、周囲からも好かれて園の生活に慣れている様子を伝えました。

そしてこれからは今まで以上に注意して様子を見守り声を掛けるようにするという旨を返事しました。

園での様子を知り、きちんと我が子の様子を見てくれていたと安心されたようです。

そのまま知らずにケアをしていなかったら、5月病になっていたかもしれません。

お母様との信頼関係を築きあげる大事なきっかけにもなりました。

このように何か気になる様子があれば、遠慮せず園に相談されるといいと思います。

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まとめ

子どもが頑張る事も、それを褒めてあげる事も大切なことですよね。

その子の様子を見ながらバランスよく出来たらいいのですが、その見極めって難しいなといつも思います。

しかし、5月病になったのは誰かのせいというわけではなく、その子の成長過程において必要な事だったのではないかと私は思います。

みんな乗り越えて笑顔で登園するようになりました。

園と連絡を密にして様子を見守ってあげて下さい。応援しています。

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この記事の先輩ママ:rengesou
プロフィール:
幼稚園勤務を経て現在一児の母。イヤイヤ期の我が子に現在奮闘中。お昼寝中のデザートが最高の息抜き!それを楽しみに朝から全力で遊ぶ毎日です!
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