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連載:年間行事のお役立ち情報
今回のテーマ
意外と知らない?!春の彼岸とは?詳しく知ろう!
そもそも彼岸とは?その期間は?
彼岸とはサンスクリット語「パーラム」の意訳にあたるそうで、仏教では「波羅密(パーラミター)」という「至彼岸」という用語に由来します。意味としては、煩悩の世界にある者が、修行により悟りの世界である彼岸(ひがん)の境地へ到達したことを表しているそうです。
彼岸の期間は、太陽が真東からあがって真西に沈む春分の日と秋分の日を挟んだ前後3日間をさします。理由としては仏教では東が、いま私たちが生きている人の世、西が亡くなった人々の世界にあたると考えられており、昼と夜が同じ長さになる春分と秋分の日には、故人への気持ちが通じやすくなるからだそうです。
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そして春のお彼岸は、春分の前3日間+春分の日+春分の日の後3日間=計7日間を「彼岸」といいます。
春分の日と秋分の日は、天文観測に基づいて決められ、大抵3月20日もしくは21日ですが、その年により日にちが微妙に異なります。そのため、彼岸も毎年微妙に日程がずれてしまうのです。
また、彼岸の期間のはじめの日を「彼岸入り」と呼び、真ん中の春分の日、秋分の日は「中日」、そして終わりの日を「彼岸あけ」と呼びます。
ちなみに2016年の春のお彼岸は、彼岸入りが3月17日(木)。春分の日にあたる中日は3月20日(日)。彼岸あけは3月23日(水)となっています。
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彼岸にはどのようなことをするの?
どのように彼岸を過ごすのかは、地方の風習によって異なる部分もありますが、たいてい仏壇のお掃除をして、花やお菓子などのお供えをしたり、朝晩に灯明を灯してお線香をあげたりします。またお墓参りをしてお墓のお掃除をしたり、中日の春分の日には夕日を拝んだりします。さて、お菓子のお供えと言えば、春のお彼岸に食べる“ぼたもち”を思い浮かべる方も多いと思いますが、秋のお彼岸に食べる“おはぎ”とどのように違うのでしょうか?
実はこれは食べる時期により名前を使い分けているだけで、実際には同じ物なのです。
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なぜお彼岸にぼたもちやおはぎを食べる風習ができたのかというと、それは小豆の赤い色には厄災から身を守ってくれるおまじないのような効果があるからだそうです。
ところで、春がぼたもち、秋がおはぎなら、夏や冬はどちらの名前で呼べばよいの?という方、実は夏と冬も呼び名があり、夏は“よふね”、冬は“きたまど”と呼ぶそうです。
漢字で書くと、春は“牡丹餅”。夏は“夜船”。秋は“お萩”。冬は“北窓”。日本ならではの美しい響きですね。
しかし最近は一年を通じておはぎにしているお店もあるそうで、できればこれらの季節を感じる呼び名をいつまでも残していきたいものですね。
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